こんにちは。デザイナーのCです。
今回も引き続き、入社してから知った、「何じゃそりゃ!」と思った用語たちをご紹介します!
▼前回の記事はこちら
前回は、印刷の現場で用いられる「印刷用語」を紹介しましたが、今回は制作の現場に話を移し、「これまた意味を知れば納得!初めて聞いたらさっぱり!」のワードをまとめてみました。
ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
①「ママ」
②「パタ検」「アオリ校(正)」
③「レンポジ」
④「角版」
⑤「パスを切る」
⑥「版面」と「マージン」
⑦「リライト」
⑧「金赤」
デザイン・編集業界用語①「ママ」
「パパじゃなくてママね」は校正研修の外せないツカミ。(?)
「そのまま」の意味です。
校正で、そのままにしておきたい箇所に書きます。例えば…
何かを削除して、そのままスペースは空けておきたい時 →「トルママ」
一度入れた赤字を取り消したいとき →取り消し線とともに「ママ」
という風に使います。
▼校正についての詳しい話はこちら。
デザイン・編集業界用語②「パタ検」「アオリ校(正)」
「何の検定?アオリイカの学校?」という感じですが、どちらも同じ校正方法のことを指します。
修正前の校正紙と、修正後の校正紙を重ね合わせ、ずれないように手で押さえて上の紙をパタパタめくります。
すると、パラパラ漫画の要領で変わっている部分が動いて見えるんです…!
この方法を使って、修正の必要がない箇所まで動いていたり、変わったりしていないかを確かめるために使っています。
特に印刷前(下版前)の最終チェックとなると、あらゆる場所から紙をパタパタする音が聞こえることも。
デザイン・編集業界用語③「レンポジ」
「レンタルポジ」の略で、現在では画像素材のことを指します。
今のようにデジタルが発達していない時に、まんま「ポジ」を借りていた名残りのようです。
現在だと、pixtaやamanaなどのサイトから簡単にデータを購入できますが、呼び名は今も「レンポジ」。
ブルーレイのことをVHSと呼んでいるようなものでは…と思うのですが、こういうところ、なんだか好きなんですよね。
デザイン・編集業界用語④「角版」
読み方は「かくはん」。
写真を四角形のまま使う時に使われる言葉で、反対になる言葉は切り抜きです。
「角版で使うので、切り抜きしなくて大丈夫です」のように使います。
デザイン・編集業界用語⑤「パスを切る」
入りたてのデザイナーが引っかかるであろうこの言い回し…。
Adobe illustratorやphotoshopでは、線のことを「パス」と呼びます。
photoshopでは切り抜きたいラインをパスツールで書き、背景を消して写真の切り抜きを行います。
この作業を「パスを切る」と呼びます。
が、「パスをカットする」こともできるので、覚えるまでは紛らわしく感じる用語です。
デザイン・編集業界用語⑥「版面」と「マージン」
「版面」は「はんづら」と読みます。
雑誌や書籍を見ていただくと分かりやすいかと思いますが、テキストとページの端までには余白がありますよね。
このテキストや写真が配置されたデザイン範囲を「版面」と呼び、余白の部分を「マージン」と呼びます。
マージンは利益が出るように上乗せした金額のことを指して使うこともありますよね。
▼本に関する業界用語はこちら
デザイン・編集業界用語⑦「リライト」
「消して〜、リライトして〜」のリライト(Rewrite)です。(世代なもので…。)
単語の意味通り「書き直すこと」ですが、元のテキストの意味を踏まえ、より分かりやすく書き直すことを意味します。
スペースに合わせて文章を短くしたり、反対に増やしたりすることもあります。
アジカンのボーカルである後藤正文氏は出版関係の会社に勤めたご経験があるそうなので、もしかしたらワード選びに影響しているのでは…と勝手に思っています。
デザイン・編集業界用語⑧「金赤」
「金なのに赤?どういうこと?」という感じですが、M100%、Y100%の赤色のことを指します。
CMYKで作れる最も鮮やかな赤色であり、目立つ色の代名詞です。
ちなみに、金色も「赤金」「青金」に分かれます。
「金赤」は赤色のことで、「赤金」は金色のこと…。
紛らわしい!
「不思議な?業界用語集~デザイン・編集用語編~」いかがでしたでしょうか?
まだまだツッコミ甲斐(?)のある単語はたくさんあるのですが、キリがなくなりそうなので今回はこの辺で!
次回は印刷とはまた別の文化を持っている、「映像分野の不思議な業界用語」をご紹介します!
引き続きよろしくお願いします!
▼「不思議な?業界用語集~印刷用語編~」はこちら!