
印刷物の色校正、どう修正指示をする?
印刷会社に色校正を依頼し、あがってきたものを見て「画像の色味が思ってたのとちがう…」なんて感じたことはありませんか?
モニター画面上ではキレイに見えていても、印刷物にすると印象がちがってしまうことも少なくありません。
それもそのはず。モニター画面上での色の表現と、印刷で色を表現するときとでは、表現の仕方が異なるからです。
テレビやスマホなどのモニターでは、色はRGB(赤・緑・青)の3色の光で表現するのに対し、印刷物ではCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・キープレート=スミ)という4色のインキをかけ合わせることで色を表現しています。そのため、画面上と印刷物とで、色の差異が生じてしまうのです。
実際に印刷会社で働いていると、社内やお客さまからの修正指示で、「色があさい」「画像がねむい」といった印刷用語が出てくることもしばしば。
ですが、色が「あさい」?画像が「ねむい」??
一体どういった状態のことを指すのでしょうか?
今回は、「あさい」「ねむい」がどういった状態のことを指すのか。また、それを解決するためにはどういった修正を行うのか、ご紹介します!
「色があさい」とは。色校正、どう修正指示をする?
印刷物における「色があさい」とは、色の凹凸が少ない状態をさします。
上の画像が、まさにそういった状態です。
「色が薄いな」「色がすかすかしているな」と感じたときにはぜひ使ってみてください!
修正の仕方としては、色の濃度を上げたり、インキを盛ったりして修正します。実際の刷りの段階で調整する場合と、データの段階で専用のアプリケーションを使って色を調整する場合があります。(時と場合によって適した方法は変わります!ぜひ印刷会社の営業に聞いてみてくださいね)
ちなみに「あさい」の反対語としては、「重い」「暗い」などが使われます。こちらもぜひ使ってみてください。
「画像がねむい」とは。色校正、どう修正指示をする?
「画像がねむい」というのは、コントラストが弱いときに使われます。模様や色がはっきりしておらず、締まりがなく、くすんでいるようなときのことをいいます。
このようなときには、「コントラストを強めて!」とお伝えください。
専門用語というと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、「あさい」「ねむい」などは、自分の中のふわっとしたイメージを、上手く言語化できる用語だと思っています。
ちなみに、例であげた画像をきれいに修正してみると、このようになります。
全体的に印象がパキッとして、色も鮮やかですね!野菜も美味しそうに見えます。
印刷用語も難しいと思わず、簡単なものから使ってみませんか?自分のイメージが伝われば、より良いものが作れるはずです。
満足のいく印刷物を作るためにも、今回紹介した内容をぜひ参考にしてみてくださいね!
《関連記事》
こちらもあわせてお読みください!