
こんにちは。環境配慮・社会貢献担当のエグチです。
印刷会社である当社は、お客さまから「SDGsに貢献できる印刷物」や「環境配慮印刷」についてお問い合わせを頂くことが多々あります。
実は、当社ではSDGsという言葉が生まれる以前から、環境配慮印刷をはじめとしたさままざまな取り組みを行ってきました。
今回は、「当社が行っているSDGsの取り組み」をご紹介します。「SDGsに貢献できる印刷物」とはどのようなものか具体的な事例も紹介しますので、印刷物を見直そうと考えている方、SDGsの取り組みに悩んでいる方はぜひご覧ください。
SDGsの3つの側面
SDGs(持続可能な開発目標)が国連で採択されたのは2015年のことです。2030年までに達成すべき17のゴールと169のターゲットが定められていることは、多くの方がご存じだと思います。
17のゴールには、「環境」「社会」「経済」の3つの側面がありますが、これらは2015年に突然現れた社会課題ではなく、それ以前から解決に向けた取り組みが行われてきました。
しかし、3つの側面を統合的に解決しようとする点で、SDGsは画期的な取り組みであると言えます。
実はこの3つの側面は、当社にとっては「SDGs以前」から馴染みのあるものでした。
当社は企業として「経済」の側面に関わるだけでなく、「環境」や「社会」への取り組みを長年行っています。例えば、当社が環境配慮印刷に取り組み始めたのは2003年、社会課題解決型の企画商品の販売を始めたのは2008年でした。
当時はそれらがどのような文脈で繋がるのか明確に意識していませんでしたが、2015年にSDGsという「世界の共通言語」が制定されたことにより、その価値を分かりやすく説明し、提供できるようになりました。
SDGsな印刷物① 環境へのネガティブな影響を抑えるために
「印刷物でSDGs」と聞くと、真っ先に思い浮かぶのは紙の問題ではないでしょうか。紙は木材が原料であるため、「森林資源の減少」というネガティブな印象を与えることがあります。
そこで、真新しい木材を使わない「再生紙」が生まれ、持続可能な管理が保証されたFSC®などの「森林認証紙」が登場しました。当社がFSC-CoC認証を取得したのは2004年のことで、かれこれ20年以上、印刷物を作りながらも森林を守る活動に参画しています。
▼少し古いですが、FSCについてはこちらの記事をご覧ください。
また、印刷にはインキが必要ですが、インキの成分のおよそ半分は油です。これも地下資源の枯渇や大気の汚染といった問題につながるため、「植物油インキ」や「ノンVOCインキ」といった環境配慮型のインキを当社は導入しています。
さらに、印刷機で使用する洗浄油などの副資材や周辺環境への配慮も徹底し、総合的な取り組みを評価する「グリーンプリンティング認定」も取得しています。
▼「グリーンプリンティング認定制度」についてはこちらをご覧ください。
これらの取り組みは、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」や目標15「陸の豊かさを守ろう」に貢献しています。
また、当社で製造した印刷物には「環境ラベル」を印刷できるため、お客さまのSDGsの取り組みを訴求する一助ともなります。
SDGsな印刷物② 社会へのポジティブな影響を増やすために
環境へのネガティブな影響を抑えることはもちろん大切ですが、印刷物には、世の中に情報を伝える「メディア」としての役割があります。
そのため、当社では社会にポジティブな影響を与える自社企画商品を数多く展開しています。
例えば、子どもや若者を支援する寄附金付印刷用紙「FSユースコート/ユースマット」というプライベートブランド用紙は、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」に貢献しています。
▼「FSユースコート/ユースマット」についてはこちらをご覧ください。
その他にも、学生の安全な暮らしを守る「学生生活ガイドブック」は目標3「すべての人に健康や福祉を」に、大地震等の災害に備える「災害対応マニュアル」は目標11「住み続けられるまちづくりを」に貢献しています。
▼「学生生活ガイドブック」について
▼「災害対応マニュアル」について
最近では、幼児向けの防災絵本『みんな森』シリーズもラインナップに加え、目標4・11等に貢献しています。(実はこの『みんな森』シリーズは、さらに進化して『防災てらこや』というよりポジティブな取り組みへと発展してきます。その話はまた改めて。)
▼防災絵本『みんな森』シリーズについてはこちら
このように、当社ではさまざまな自社企画商品を通して、社会の課題解決の貢献に取り組んでいます。
「パートナーシップ」こそSDGs貢献のカギ
ここまで当社の取り組みを紹介させていただきましたが、SDGsに取り組むにあたって「大切なポイント」があります。
それは、自社の取り組み・自社企画と言いながらも、必ずパートナーがいるということです。
例えば、寄付金付印刷用紙「FSユースコート/ユースマット」は製紙会社や紙問屋の協力無くしては実現できませんでしたし、防災絵本『みんな森』シリーズも、地元横浜市の消防局の熱意無くしては実現できませんでした。素晴らしいパートナーに恵まれたからこそ、商品として世に送り出すことができました。
目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」とあるように、パートナーシップの活用により、自社だけでは決して成しえない、もう1歩先の大きな課題解決にも挑戦することができます。そして、その可能性はパートナーの組み合わせ次第ですから、無限といっても過言ではありません。
わたしたちは、パートナー企業それぞれの特徴=強みと互いの熱意とによって、SDGsのどんなゴールにも貢献できる可能性を持っています。
当社とご一緒に、もう一歩先のSDGsに取り組んでみませんか?
記事内で紹介した当社のサービスや商品について詳しく知りたい方は、こちらのお問い合わせフォームよりご連絡ください。印刷物・販促物制作のご相談も承っております。
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