キリンホールディングスが2020年末までに 紙製容器包装すべてをFSC認証紙へ切り替えと発表

コラム

先日、キリンホールディングスが2020年末までに、酒類や清涼飲料などの自社グループで使用する紙製の容器包装すべてについて、FSC認証紙への切り替えを目指すことを発表しました。

環境を配慮した事業活動を進める当社もいち早く、責任ある森林保護の支援につながる

FSC森林認証制度の「CoC※認証」を取得。FSC認証紙の使用を推奨していますので、このニュースを受けてFSC認証紙についてお伝えします。

FSC森林認証制度とは

FSC森林認証制度とは、非営利の国際組織「FSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)が、森林の違法伐採や過剰伐採を防ぐために始めた制度。森林環境を守るために、「生態系に配慮した適切な管理をしている森林であるか」「適切に管理された森林から生産された木材を原材料として使用しているか」などを、世界的な厳しい基準で審査していく制度で、評価・認証しています。認証を受けた森林や木材・木材製品にはFSCマークをつけることができ、環境に配慮した製品であることの証となることから、FSC認証紙は企業のCSR活動の一貫として注目を集めています。

 

野毛印刷の取り組み

FSC認証紙とは、FSC認証を受けた森林から原料を使って、最終加工製品ができるまでに関係した加工や流通など、すべてが認証を受けた企業で構成された工程で製作された製品にのみ与えられる認証紙です。しかも、FSC認証紙を使って印刷をできるのは、「CoC認証」を得た印刷会社のみです。野毛印刷は、2004(平成16)年にFSC森林管理協議会より、「CoC認証」を取得。印刷物へのFSC認証紙の使用を推奨しています。

印刷物にFSC認証紙を使用したいというご要望にお応えします

FSC認証紙を選ぶということは、適切な森林管理を行っている林業者を支援し、「地球環境を考えない違法伐採による木材製品は使わない」という意思表示となり、ひいては世界の森林保全に貢献につながります。FSC認証紙を使用した印刷物には、FSCのロゴマークを表示できます。ただし、マークのサイズや余白などは、FSCが厳格に管理しており、承認が必要です。申請手続くなどは当社が行いますが、その際の費用などは派生しません。

※CoCとは?

FSC認証された森の木材からできた製品であることを管理・証明する認証制度。森林から消費者までの全過程に関わる会社が認証を持ち「チェーン」で結ばれていることが必要なため、「COC(チェーン・オブ・カスタディー:管理の連鎖)」と呼ばれています。

TAG:FSC 時事 環境  

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