パンフレットとリーフレットの違いを解説!意味や語源も調べてみた

こんにちは!「ヒラメキ工房」副編集長のソネです。
突然ですが皆さんは、「パンフレット」と「リーフレット」の違いをご存じでしょうか?
どちらも印刷物の種類を指す言葉ですが、「いったいどんな印刷物がパンフレットで、どんな印刷物をリーフレットと呼ぶのか」ちゃんと答えられる人は多くないのでは。と私は思っています。
と言うのも、この二つの言葉には明確な意味の違いがあるのですが、誤って使われているのをよく耳にするからです。
そこで今回は、「パンフレットとリーフレットの違い」について解説していこうと思います!
ぜひ最後までご覧ください。
パンフレットとリーフレットの違い〈パンフレット編〉
パンフレットとリーフレットの違いとは…
実は「構成されている紙の枚数の違い」なんです!
紙の枚数の違い?
一体どういうこと?
順を追って説明していきますね。
まず「パンフレット」とは、複数枚の紙を綴じて作られた冊子のことを言います。
こちらのように、複数枚の紙を折って重ね、真ん中で針金留めにしてある冊子(=中綴じ製本)のことを主に指します。
会社案内や商品紹介の冊子でよく用いられる製本方法ですね。
▼中綴じについては、こちらの記事をご覧ください。
ちなみに「パンフレット(Pamphlet)」は、12世紀頃のヨーロッパの詩人、パンフィルスの名前が語源になっています。
彼が書いた滑稽詩集が評判を集め、各地で写本のような形で売られたことに由来しているようです。
パンフレットとリーフレットの違い〈リーフレット編〉
一方の「リーフレット」は、一枚の紙を折って作られている印刷物のことを言います。
二つ折りや三つ折り、蛇腹折り…などなど、紙の折り方にはたくさんの種類がありますが、一枚の紙でできているものは全てリーフレットになります。
一枚の紙でも、折ることでページを分け、情報の整理がしっかりできます。
折り方によって紙面の読みやすさや印象も変わるので、意外と奥が深く、工夫が求められる印刷物だったりもします。
▼リーフレットの制作事例
ちなみにリーフレットは、英語で「leaflet」と書くように、「葉っぱ」という意味があります。
「リーフレット」…「リーフ」…「葉っぱ」…「一枚の紙で出来ている印刷物!」というふうに連想すると覚えやすいですね!
パンフレットとリーフレットの違い〈番外編:カタログ、ペラ〉
ちなみに、パンフレットやリーフレットと似たような意味で使われる言葉もあります。
例えば「カタログ」。
こちらも「複数枚の紙で構成される印刷物」といった点ではパンフレットと同じですが、こちらはパンフレットよりもページ数が多く、冊子の背を糊で固める製本方法(=無線綴じ製本)の印刷物を指すことが多いです。
通販などの総合カタログをイメージしていただくと分かりやすいと思います。
▼「中綴じ」と「無線綴じ」の違いについてはこちらをご覧ください。
また、リーフレットと近い言葉で「ペラ」という呼び方があります。
「ペラ」も一枚の紙でできた印刷物なのでリーフレットではあるのですが、折り加工がない印刷物のことを「ペラ」と言います。
ふつうのA4サイズのチラシなどがこれにあたります。
ちなみに「ペラ」は、「チラシ」「ビラ」「フライヤー」…などと呼ばれることもあります。
…うーん、だんだんややこしくなってきましたね…。
それぞれの違いについて解説している記事もあるので、詳しくはこちらを読んでみてください。
▼【ペラもの印刷物の呼び方の違い】チラシ、ビラ、フライヤー、リーフレット…意味の違いご存知ですか?
以上、「パンフレット」と「リーフレット」の違いでした!
ここまで長々と解説してきましたが、実は「正しい名称を使う」ということは、それほど重要ではないと私は思っています。
それよりも、「どういった目的でどんな印刷物が作りたいのか」ということを考え、正しく丁寧に伝えることの方が、印刷物を作る上では重要です!
そんなことを頭の片隅に置きながら、日常にある印刷物に目を向けてみてくださいね。
*当社は横浜で70年以上続く印刷会社です。印刷物のご相談は、こちらのお問合せフォームよりご連絡ください!
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