こんにちは。カメラマン兼ディレクターのワタリーです。
最近は、オリジナル動画を作る企業も多くなりましたね。
プレゼン動画、ウェビナーのライブ配信、リクルート動画の先輩社員インタビュー…などなど。
タレントではなく自社社員、いわゆる素人さんが動画に登場して喋る機会は非常に多いです。
当社もこれまで、さまざまな方を撮影してきました。
ふだんカメラで撮られることに慣れていないと、本番で緊張してしまう方も多くいらっしゃいます。
急に「カメラの前で上手く話せ」と言われても困ってしまいますよね。
そこで今回は、プロではないあなたがカメラの前で「上手く話しているように見えるコツ」をお伝えしようと思います!
カメラ前で話す際は、ぜひ参考にしてみてください。
動画で「撮られる側」の心構え
まずは過去記事の復習からです。
以前公開したこちらの記事では、こんなことをお伝えしました。
「プロじゃないんだから噛んで当然。なのに噛むことを必要以上に恐れてしまう」
「完全原稿を作るのではなく、喋る内容を箇条書きのメモにまとめて撮影に臨むべし」
この時にお伝えしたのは、「プロじゃないのだから完璧を目指す必要はない」というものでした。
当然その視点も大切なのですが、今回はちょっと違う視点から、視聴者に情報がストレートに伝わりやすい「撮られ方」のコツをお伝えしようと思います。
上手く話してるように見せるコツは「違和感を減らすこと」
一度、日常会話に置き換えてみましょう。
日常会話で、「相手の違和感が気になって話が全然耳に入ってこない」ということはありませんか?
例えば相手が・・・
・シャツのボタンが1コずつズレている。
・ファスナーが全開。
・スーツの胸ボケットに薔薇の花が挿さっている。
・馬のお面を被っている。
などなど。さらに服装だけではありません。
・頻繁に鼻をすする。
・語尾に独特な口グセが多く混じる。
・ことわざの意味を間違えて使っている。
…想像してみるとどうでしょうか?
「ファスナー空いてますよ!って教えた方がいいのかな…」といったように、話とは関係のないところが気になってしまい、大事な話の中身が全く頭に入らなかった。
という経験が誰しもあるのではないでしょうか。
それは動画でも同じです。
スムーズに情報を伝えるには、伝えたい本質以外の「違和感」つまり「余計な引っかかり」を減らすことが大切なんです。
動画で上手く話すコツは「口グセ」を改善すること
そして、代表的な違和感のひとつが「口グセ」です。
使い方が適切ではない言葉も含め、「口グセ」の多用は耳に残りやすく、気になりはじめたら最後まで耳を離れません。
例えばこんな口グセが挙げられます。当てはまる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「〜です、はい」
「〜になります」
「逆に言うと、」
「一番言いたいのは、」
口グセ、また適切ではない言葉づかいは、自分ではなかなか気が付かないものです。
自分が動画に出演すると決まったら、周囲に協力してもらいながら「引っかかり」がないか意識してみましょう。
予行練習の段階で指摘をしてもらい、本番までに少しずつ口グセを減らせると良いです。
動画での「違和感」がドラマでは「伏線」に
これまで、動画の中での「引っかかり=違和感」を減らすことが大切だとお伝えしてきました。
ここで少し視点を変え、ドラマのシーンで考えてみましょう。
下記のようなシーンが出てきたらどうでしょうか?
『一見ふつうの社長室。だが歴代社長の写真が並んでいる中で1枚だけ写真が傾いている…』
『一見ふつうの通勤風景。だが主人公の後ろから怪しい誰かがあとをつけているのが見える…』
ドラマや映画ではこうした引っかかりをあえて作り、「伏線」として強い印象を残させています。
また、SNSにおいては異性の姿が少しだけ見えるような「匂わせ投稿」も引っかかりのひとつと言えます。
このように引っかかりのある映像は、「これはきっと何かの伏線なのでは?」と、「意味を持った映像」として受け取られ、話の本質とは違う部分で視聴者にあれこれ無駄な想像をさせてしまいます。
その結果、視聴者は出演者のセリフをないがしろにしてしまうのです。
そう考えると、動画の中の違和感を減らすことがいかに大切か、おわかりいただけるのではないでしょうか?
私たち撮影スタッフは、人物撮影以外でも、余計な引っかかりを少なくするよう気をつけています。
結論:動画の中では引っかかり(違和感)を減らし、伝えたいことを正しく伝えよう!
「服装の乱れ」「口グセ」といった引っかかりを極力減らし、伝えたいことがきちんと正しくストレートに伝わる工夫をしましょう。
当社では、企業のウェビナー配信、会社案内動画の撮影・編集など、動画に関わること全般承っています。
私自身、もともとテレビ業界にいたこともあり、今回のような「プロのように上手く見せるコツ」は心得ています。
「会社で新しく動画を作りたい!」「ウェビナーをやってみたい!」
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