印刷用紙についてほんのさわりの豆知識

コラム

意外と知っているようで知らないことがよくあります。印刷に使用する紙についてはいかがでしょうか。
発注される立場の方々の中には、紙の種類や厚さなど私たちが驚くくらい詳しい方もいらっしゃいますが、印刷の用紙についてほんのさわりだけ、豆知識を紹介します。

和紙と洋紙

紙をいっても多種多様ですが、大雑把に言うと、紙には和紙と洋紙があって、一般的な印刷用の紙は機械によって大量生産された洋紙です。用途別に分けると新聞用紙、印刷用紙、情報関連システム用の情報洋紙、包装紙など。他にも筆記洋紙、画用紙などに分類できます。

紙のサイズ

製紙会社は印刷用紙を抄紙しょうしし、断裁して販売しています。紙の大きさは日本工業規格で定めたA判、B判の2種類があることはご存知の方も多いと思いますが、どちらも縦横の比率が1:√2で、そのサイズはA判の0番が841×1,189mmで面積が1㎡、B判の0番が1,030×1,456mmで、1.5㎡に設定されています。
実際には0番の半分のサイズの1番をA判、B判とも本判とも呼び、この規格判よりさらにひとまわり大きいサイズ、A判はきく判、B判は四六しろく判の原紙が広く用いられています。

紙の厚さ

洋紙は1,000枚を単位として取引され、この単位を「れん(R)」と呼び、kgであらわした連量れんりょうの大小で厚さを示しています。もちろん菊判と四六判では同一の連量でも厚さが違い、例えば四六判の135kgが菊判では93.5kgにあたります。

菊判の語源にはこんな説があります。明治の中頃、アメリカから輸入したA判の用紙が当初、新聞用に使用されたため、新聞の「聞」の字を「きく」と読むこと、輸入紙の商標がダリアの花で菊に似ていたこと、さらには皇室の紋章も意識して菊の花を商標にして「菊印判」として売り出しました。それがいつのまにか「菊判」と称されるようになったと言われています。

一方の四六判は書籍寸法の4寸×6寸のページが32面とれるところから呼ばれるようになりました。因みにその書籍サイズである単行本サイズも四六判(ほぼB6判)と称されています。

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