昨年、ヒラメキ工房Vol.6を行いましたが、その際にお越しくださったお客さまへお渡しするサンプル作りのために、特色を使った印刷を行いました。
最初は指定された通りの印刷を行ったのですが、前回のヒラメキ工房で使ったサンプルとほとんど同じで、いまいちおもしろくない・・・。
ということで急遽前からやってみたかった事を試してみることに。
同業の方からみてもおもしろい実験になっていると思います!ぜひご覧ください!
1つのインキツボでグラデーションを作る!
通常の印刷では下の写真のように、ブラック・シアン・マゼンタ・イエロー各色をそれぞれ用意して、一枚の紙に重ねることでたくさんの色を表現しています。
ですが、そこに1色ではなく、数種類の色のインキを1つのツボに入れるとどうなるか・・・
やってみました!
まずは準備。
この写真はインキツボと呼ばれる部分にインキをセットしたところです。
左からシアン・蛍光ピンク・蛍光イエロー・シルバー・シアンと適当にインキをセットしました。(実際には適当ではありません!)
インキが混ざっていく様子を動画に撮ったのでご覧ください!(※音量に注意してください)
この状態で、全面ベタの刷版を使って印刷を行うと・・・(※こちらも音量にご注意ください)
出てきました!
うん、なかなかいい感じのグラデーションが仕上がりました。
データではなく、インキとインキが混ざり合うことでできる自然のグラデーションの完成です!
今回は100枚くらいしか印刷しなかったので、色の変化はほとんど見られませんでしたが、たくさん通して行けば、少しずつグラデーションが変化していくと思います。
印刷途中に、ほかの色をツボへ投入するのも変化がでておもしろいかも?ですね。
どんなグラデーションができるかはインキの入れ方にかかっていましたが、予測に近い仕上がりになって満足です。
インキを入れるときに気をつけたことは、混ざることで濁りが出る色は隣に入れないように注意しました。
ちなみに、ヒラメキ工房当日では社員からの反応も含め、大変反響のあるサンプルになりました。
思いつきでやってみましたが、普段の仕事としての印刷だけではなく、こういう実験的な印刷はやはり楽しいものです。
さて、次は何をしようか・・・ネタ募集中です!