特色印刷のこだわり!2021年暑中見舞いが完成しました!

実績・事例 / 印刷物

こんにちは!毎年お届けしている野毛印刷の暑中見舞い。今年も完成しました!

毎年、仕掛けのある暑中見舞いを皆さんにお届けしていましたが(過去の暑中見舞いはこちら!)、今年は一度基本に立ち戻り、「シンプルなハガキサイズの中で、印刷会社らしいことをしよう!」というコンセプトで、なんと豪華6色刷り!の暑中見舞いを作ってしまいました…!

通常の印刷では出せないとても色鮮やかな発色となっているので、今回はその暑中見舞いについて紹介しようと思います。

【特色印刷の暑中見舞い】今年のテーマは「レトロ喫茶」

はじめに、今回の暑中見舞いのデザインコンセプトからお話します。

ズバリ、今年のテーマは「レトロ喫茶」。

最近、紹介本なども多く、レトロな喫茶店「純喫茶」がブームになっています。
レトロな店構えのお店に、ホットケーキや固めプリン、ナポリタンなどの、昔懐かしいカフェメニューが若い人を中心に人気です。

そのカフェメニューの中でも、若者に人気なのが「クリームソーダ」。色鮮やかなソーダ水の上にバニラアイスが乗った、美味しいスイーツです。
夏の暑さから逃れて入った喫茶店で飲むクリームソーダは最高ですよね。
さらに、ソーダ水の色や盛り付けの形がお店によって特徴があり、インスタ映えすることからも若者に大人気。

その懐かしく、色鮮やかで可愛いクリームソーダをモチーフに、レトロなデザインでまとめました。

写真は、実際にクリームソーダをイチから作って盛り付け、撮影しています。
お店のようにきれいに盛り付けするのに苦労し、何回も作り直しました。

アイス屋さんでのバイト経験など全くないため、特にアイスの盛り付けが難しかったです。なかなかアイスのCMのように美味しそうな形にならないものですね。

撮影時も氷の具合や微妙な光の加減、シズル感などいろいろ試して、ベストな写真を当社カメラマンのアカツキが撮影しました。(作った試作品はみんなで美味しくいただきました!)

「特色の蛍光インキ」が鮮やかな発色の秘密!

さて、ここからは印刷の部分でこだわった、発色についてご紹介します!

皆さんは、印刷物のデータを作る際、「PCのモニターでは鮮やかな色で見えていたのに、プリンターで印刷してみると、色が暗く、くすんだ色になってしまった」という経験はありませんか?

それは、皆さんがふだん使っているPCやスマートフォンのディスプレイが表現する色の領域と、印刷物などで使うインキで表現できる色の領域が異なるからなんです。

ディスプレイなど光で色を表現するのはRGB(光の三原色)、一般的なカラー印刷で色を表現する際はCMYK(色の三原色:CMYにKey plateを加えたもの)と言い、色の表現方法が違うんですね。
さらに、その色の表現方法の違いでは、RGBよりCMYKの方が表現できる色の領域が狭いため、印刷すると暗くくすんだ色になる、という現象が起きてしまうのです。

▼RGBとCMYKの違いについては、こちらの記事をご覧ください。

RGBとCMYKの違いとは?【デザインの基礎知識】

通常、印刷で表現できない色の再現は諦めることが多いのですが、今回の暑中見舞いのモチーフはクリームソーダ。透き通った緑色のソーダ水と、鮮やかな赤のシロップ漬けのチェリーがポイントです。

「ここは印刷会社のプライドにかけて、なるべく実物に近い、鮮やかできれいな印刷物を作りたい!!」

 

…ということで、今回は秘密アイテムを使って印刷をしました!

それは、「特色(蛍光インキ)」です!

特色インキとは、先ほど解説した、CMYKでは表現できない色を発色するために使用する、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(スミ)ではない、インキのことを言います。
表現したい色にあわせてイチから調合することもあるもので、ここぞ!というときに使用する、まさに特別なインキなのです。

今回は、デザインのポイントであるソーダ水とチェリーの部分に、蛍光グリーンと蛍光ピンクの2色の特色インキを使っています。

つまり、今回の暑中見舞いの印刷は、通常のCMYK の4色に加えて、蛍光インキの2色を加えた6色のインキで印刷しているのです!
蛍光インキを使うことで、CMYKでは再現できない領域の色も、再現することができるようになります。

※ちなみに、蛍光グリーンや蛍光ピンクを単色で使うとどんな色になるのか…は、こちらの記事をご覧ください!

インパクトのある印刷物にする方法とは!

ただし、そのままソーダ水とチェリーを蛍光色に置き換えて印刷してしまっては、実物とは程遠い仕上がりになってしまいます。(実物は蛍光色ではありませんからね)

そこで、写真を分版し、プロセス(CMYK)インキと蛍光インキの濃度を少しずつ変えて調整するという、難しく骨の折れる工程を踏んでいます。

それぞれ色の濃度を細かく変えた組み合わせを複数作り、色校正を行って、どれが一番実物に近いのか確認をしました!

今回作った色のパターンはなんと、18種類!!
少しずつ異なる色校正をずらっと並べて最もイメージに近い色を探す。という作業は、これぞ印刷のプロの仕事だ!という感じがしますね。

みんなでどの色が一番実物に近いのか話し合っています。

18パターンの色校正!よく見ると少しずつ色味が違いますね。

CMYKのみで印刷したものと、今回お届けした6色印刷の暑中見舞いを並べてみると、その違いは一目瞭然です。
写真だと分かりづらいですが、CMYKのみのものよりも、6色印刷の方がきれいな発色ができていますね!

左がCMYKのみのもの、右がCMYK+蛍光グリーン・蛍光ピンクの6色印刷のもの。

目を引く鮮やかな特色印刷に挑戦してみませんか?

野毛印刷の今年の暑中見舞いは、何だかひと味違うぞ!ということが伝わりましたでしょうか?

撮影からデザイン、製版や用紙の選定、印刷に至るまでの各工程で、それぞれのプロが英知を集結させ、皆さんのもとへお届けしています!(熱のこもった解説になってしまいました…)

今回使用した蛍光インキは、通常のカラー印刷では絶対に表現できない強烈な色鮮やかさで、インパクトを出すのに最適です!

過去には、複数の蛍光インキを一つのインキツボに入れ、ド派手な印刷物を作ったこともあります!ぜひこちらもご覧ください。

【実験シリーズ!】「1つのインキツボでグラデーション」を作ってみた!

今回のように、CMYKに蛍光インキをかけ合わせて使うことで、より写真に鮮やかさを足すこともできますし、蛍光インキを全面単色で使えば、近未来的でスポーティなイメージにもなるので、他の印刷物よりもっと目立たせたい!という時にはもってこいの印刷方法です。
また、雰囲気的にもプールや、夏のビニールバッグのイメージに近く、夏らしい感じがしますね。

ぜひ皆さんの印刷物にも特色(蛍光インキ)を使ってみてはいかがでしょうか?

「使ってみたいけど、どうやって取り入れるのが効果的か分からない」という方もお気軽にご相談ください!効果的な特色の使い方・デザイン・仕様など、イチから印刷のプロがご提案させていただきます。

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