【面付けとは】印刷物を作る上で大切な工程。その仕事内容を詳しく解説!

クリエイティブ / 印刷・加工

こんにちは。制作課のオオイシです。

実は私、面付けをはじめてまだ3か月。
まだまだ勉強中の未熟者の私ですが、その分、印刷・面付けのことを知らない人にやさしくお伝えできればと思いますので、ぜひ最後まで読んでいただけたら幸いです。

印刷物の面付けとは(どういう作業?なぜするの?)

印刷会社の工場にある印刷機を実際に見たことのある人は少ないと思いますが、オフィスにあるコピー機などと違い、とっても大きいです。

こちらの記事に少しだけ、印刷機の写真を載せています。だいたいバス1台分ぐらいの大きさでしょうか。

工場見学 ~印刷現場の裏側を大公開!!~

したがって、このサイズの印刷機では、大きいサイズの紙に印刷することが可能になります。

どれくらい大きい紙を使うかというと、たとえば当社でよく使う「菊全」というサイズの紙は「939mm×636mm」、A4サイズのチラシでしたら最大8つ並べて一緒に刷ることができるほどです。

それほど大きい紙に、A4サイズの絵柄をひとつだけ付けて印刷する、という贅沢な印刷の仕方はほとんどしません。

デザイナーが制作したA4サイズのデータ(PDF)を、印刷や製本のことを考慮し、さまざまなルールに沿って菊全サイズの中に8つ並べる。これが「面付け」です。

そして、デジタルで面付けされた(たとえばA4を8つ並べた)PDFをアルミ板のプレートに焼き付けたものが、印刷の「刷版(さっぱん)」といい(これが結構いいお値段なので、刷版の節約は大事なポイントとなります)、木版画でいうところの版木の役割を担います。

これを印刷機にセットしてバンバン刷っていくわけです。

なるべくコストを抑えて、効率よく大量生産するために培われた印刷・製本ならではのノウハウがあり、そのための面付け方法が数多く存在するのです。

面付け①「ペラもの」

印刷物の種類は大きく2つ「ペラもの(端物)」と「ページもの」に分かれます。

片面もしくは両面刷られた1枚の印刷物をペラ(もしくは端物)と呼び、面付けする場合は、ペラのまわりに「ドブ」と呼ばれる余白を付けて配置します。

また、四角く断裁されたものだけがペラではありません。

三つ折りのリーフレットや、蛇腹折り×直角二つ折りの携帯用小型マニュアル、型で抜いて組み立てるもの(パッケージや封筒、コンビニのポップ)など、1枚の紙でできているものは意外とあるんです。

下の画像は左が面付けしたもの、右が印刷&型抜きし組み立てた当社の卓上カレンダーです。
完成品を想像して、面付けをしています。

 

《ペラものについては、ぜひこちらの記事もお読みください》

【ペラもの印刷物の呼び方の違い】チラシ、ビラ、フライヤー、リーフレット…意味の違いご存知ですか?

パンフレットとリーフレットの違いとは?印刷会社社員が解説します!

面付け②「ページもの」(ペラものとの違いは?)

「ページものの面付け」が、ペラものと大きく異なる点は、印刷された後「折られる」ということです。

下の画像は、左綴じの裏表16ページを面付けし、折った例です。

 

(このように折ると、上部が袋状になっているので「天袋」といいます。)

 

綴じる方向(左か右か)、何ページを折るか(4ページや8ページなど)で面付けが変わってきます。

ドブ(余白)の数値もぺらとは違うので注意が必要です。

面付け③「ページものは綴じの方法によって2通りある」

面付けした印刷物を、製本するために折ったものを折丁といいます。(先ほどの半分に半分に…と折っていった状態のものです。)

折丁をたくさん束ね、ページ順に揃えて綴じるのですが、その綴じる方法によって2通りの丁合方法に分かれ、面付けも変わってきます。

その綴じの方法というのが「無線綴じ」と「中綴じ」です。(※「無線綴じ」は面付作業時における総称で、「あじろ綴じ」「平綴じ」も含まれます。)

無線綴じは折丁を折り順に重ねていきますが、中綴じは折丁を中に挟み込むように丁合いします。

したがって、ひとつの折丁に配置されるページが違ってくるのです。

製本方法をしっかり認識して面付けをしないと、いざ製本しようと思った時、製本できない!という事態になってしまいます。

 

《製本については、ぜひこちらの記事もお読みください》

【中綴じ製本とは】印刷会社の生産管理課が、その特徴を紹介!

中綴じ・無線綴じどちらが良い?メリット・デメリット比較

面付け④「こんなところに注意が必要!」

実際の面付けではページを配置する際に、後工程の印刷や製本の作業を考慮した設計をしていきます。

機械の種類によってドブ(余白)の数値も違います。用紙サイズや重さ、紙の目の方向なども加味します。
お天気によっても……とまではいきませんが、配慮する項目が多く、その組み合わせのバリエーションの多さに苦労しています。

ちなみに先輩たちにその話を尋ねると、永遠に語っているぐらい、面付けの工程は奥が深いんです。

おまけ「印刷会社で使われる、ちょっと変わった日本語」

面付けでは印刷から製本までの内容を把握するため、指示書に記載された専門用語を理解することを求められるのですが、ちょっと変わった日本語が多いことに気が付きました。

きっと日本では昔から印刷の文化があったからではないでしょうか?

たとえば、「ドブ」や「折丁(おりちょう)」も独特ですし、用紙サイズで使われる「菊全(きくぜん)」「四六半裁(しろくはんさい)」、柔道の技のような「本掛け垂直返し」「打ち返し」「どんてん返し」、まるで忍者の呪文?「蛇腹(じゃばら)4山×直角2つ折り」「巻き巻き両観音折り」とか、「ハリ」とか「アテ」とか「グル防止」とかetc …。

由来を考えてみると、おもしろそうなものばかりですね。

 

……だんだん収集がつかなくなってきましたが、いかがでしたでしょうか?

私もまだ面付けは習い始めたばかりで、日々勉強中です。興味を持たれた方はぜひ、いろいろ調べて知識を深めてみてください!

 


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