MUD(メディアユニバーサルデザイン)は、情報についてのユニバーサルデザインのこと。
印刷物、サイン、Webなどの標示物が誰にでも伝わるように、文字や色の使い方、情報内容・伝達方法に配慮しようという考え方です。
超高齢化社会、インバウンド時代が到来する中、障害者差別解消法の施行なども相まって、文化、言語、国籍、老若男女、障がいの有無を問わず正確な情報を得たいと望む社会が、MUDを必要としています。
MUDはなぜ必要なのか
人は、情報の87% を視覚から得るといわれています。しかし、視覚メディアに対して、現在の日本に色覚障がい者は約320 万人いるともいわれており、男性の20 人に1 人、女性の500 人に1 人の割合で現れます。
また、65 歳以上の高齢者は 約2,950万人。
視力の衰えや白内障などで情報を得づらくなる人も大勢います。
視覚に障がいのない人にもわかりやすく情報を伝えることは発信者の責務ですし、知的障がい者や、子ども、外国人への配慮も含めて、すべての人にやさしいMUD が必要となります。
たとえば、人は同じものを見ても、全員が同じ色に見えるわけではありません。
けれど、自分の色の見え方で見えているので、他人の色の見え方はわかりません。
そこで色の見え方のシミュレーションのために「色のシミュレータ」というアプリがあります。スマホやタブレットのカメラでものにかざすと、タイプ別の色覚が疑似体験できるので見え方の確認に便利です。
野毛印刷の制作では、こんな工夫をしています。
色覚異常の方にも見やすくする工夫としては…
・文字の色を変える
・白ふちを付ける
・バックの色を変える… など
私たちの取り組み
私たちは、NPO法人メディア・ユニバーサル・デザイン協会の会員企業としていち早くMUDサービスに着手しました。
同協会が制定した「メディア・ユニバーサル・デザイン検定」にも現在、2級の「MUDディレクター」が5名、3級の「MUDアドバイザー」が42名認定されています。
また、「UCD(ユニバーサル コミュニケーション デザイン)」の普及活動を推進する一般社団法人UCDAの資格認定制度「UCDA資格認定2級」に6名が認定されています。
ご興味のある方は、担当営業にぜひご相談ください。