【箔押し加工とは】箔の種類や特徴・注意点まで、一歩踏み込んで解説!

こんにちは!営業部のスズキです。
これまで、印刷物を作る過程でさまざまな加工を見てきましたが、その中でも常に満足感を得られる出来栄えの【箔押し加工】について、今日はご紹介しようと思います!
箔押し加工とは
箔押し加工とは、接着剤を蒸着させた金属箔を、凸の版を用いて熱と圧をかけて転写する加工方法です。
「印刷」方法(「特殊印刷」)のひとつと表す会社も多く、別名「ホットスタンプ」とも言います。
今回は、「箔押し加工」で統一しますね。
箔押し加工には他の印刷方法では再現できない金属鏡面光沢があり、特に金、銀の光沢は、豪華でその存在感は群を抜いています。
印刷物を豪華に、高級感のある見た目にしたい時にピッタリの加工方法です!
また、接着剤の種類を変える事により、紙をはじめ、皮、プラスチックなど、色々な素材に転写できるので、多くの分野で活用されています。
箔の種類と特徴
ここからは、箔の種類やその特徴について、箔押し屋さんのサンプルとともに紹介していきます。
メタリック箔
キラキラとした輝きが美しいメタリック箔。高級感や華やかさは、箔の代表です。
代表的なものとしては、
金箔 ツヤあり/つや消し金
銀箔 ツヤあり/つや消し銀
黒箔 ツヤあり/つや消し黒
などが挙げられますが、他にもレッド、グリーン、ブルー、スカイブルー、ピンク色などがあり、新色も次々展開されています。
また、パール箔、透明箔、レインボー箔などもあり、パール箔は上品な輝きを、透明箔は、色紙や印刷面の上から押すことで、更なる彩りを添える効果が期待できます!
ホログラム箔
特殊な偏光性のある光沢で、豪華に加飾することができます。
また、簡単に類比品ができないため偽造防止の効果があり、皆さまの身近にもサンプルがあります。
何かわかりますか?(ヒント:沢山持っている方、うらやましい…。)
答えは、「五千円札、一万円札」です。
左下にホログラム箔が使われているので、ぜひ見てみてください。
顔料箔
メタリック箔とは異なり、顔料と樹脂をベースにした光沢感のない色箔です。
箔のシートなので、用紙の色の影響を受けず、発色の良い箔色をそのまま転写できます。
印刷とは異なる顔料箔の特性を活かした仕様&デザインを楽しんでみませんか?
箔押し加工の注意点
箔色もたくさんあるし、デザインもひらめいて!さあ、箔押し加工をやってみよう!
…という出鼻をくじくつもりはありませんが、スムーズに進行できるように、「箔押し加工を行う上での注意点」を記します。
箔は、トイレットペーパーのようなロール状のホイルを購入し、必要量をカットして使用します。
よく使われる箔色は常備在庫から必要分のみ購入しますが、特殊な色などは1ロール(1本)分の購入額がかかる場合があります。
そのため、在庫の確認と金額の確認は早め早めをお勧めいたします。
また、箔押し加工は箔の性質上、表面に凹凸がある紙や箔押し面積が広い場合、転写時に空気が入り、小さな穴や箔のムラができる場合があります。
折り目部分に箔を押したり、抜きや断ち落としなどに箔がかかるデザインは、箔の剥がれが生じますので、その位置の箔押しは避けるようにしてください。
また、箔押し加工は印刷後に別作業となり、位置にズレが生じます。
位置ズレの目立つデザイン(箔の周りを色で縁取る等)も避けた方が良いです。
…と、なんだか腰が引けそうなことを述べてしまいましたが、注意点に気を付ければ、箔押し加工、絶対に楽しいです!
印刷物にひと工夫付け加えたい!という時は、ぜひご相談ください。お待ちしております!
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