封筒の歴史を紐解いてみたら、ルーツは意外な時代にあった!

コラム

テレビの刑事ドラマを観ていると、事件の手がかりとして封筒が重要な役割を果しているシーンをよく見かけます。ペーパーレスの時代といっても、まだまだ仕事で使う封筒は欠かせませんし、社用封筒は、顧客や取引先との接点ともなる重要なツールです。もちろん個人使用の郵便用封筒なども含めて、当たり前のように使用されている封筒の歴史を紐解いて、見直してみました。

封筒の歴史:原型は紀元前にまで遡る

封筒の原型は、紀元前2,000年頃の古代バビロニア。「契約」という概念が発達し、重要視されたバビロン王朝時代。契約や公的記録を粘土板にくさび形文字で記し、それらを薄く伸ばした粘土で包み、窯で焼いたものを契約相手などに送ったとされ、それが封筒のルーツだといわれています。紙の封筒が登場したのは16~17世紀頃。

そして、一般的に封筒の普及が始まったのは、イギリスの郵便制度改革が起こった1840年。切手が登場し、手紙を保護して運ぶという封筒の役割が見直されたことによります。その5年後の1845年には封筒製造機が開発され大量生産されるようになりました。

封筒の歴史:日本での広まり方

日本では古来より、金銭や品物を「折形」と呼ばれる和紙で包む文化があり、その延長上に熨斗袋やポチ袋があります。手紙を入れるための封筒の起源は平安時代。手紙を畳んで紙で包み、さらにその上から「懸紙(かけかみ)」と呼ばれる別の紙で包んで上下を折り返したものが使用されました。筒状の封筒が出現したのは江戸時代。江戸で町人文化が発達した文化・文政期には、絵の描かれた封筒がもてはやされました。

日本の郵便制度はイギリスの郵便制度を手本とて1871(明治4)年にスタート。1枚の紙の両端を貼り合わせ筒状にしたものに折り目をつけ、底の一辺を閉じて貼り付けた状態で封をするフタのついた文字通り「封筒」が普及していきました。ちなみに封筒の英語「envelope」は、「en(中に)」+ 「voloper(包み込む)」で、紙箱や容器を意味する語として使われた後に封筒を意味するようになったとされています。

封筒の歴史:現在の封筒の用途

現在日本で使用されている封筒は形によって「長」「洋」「角」に分けられます。
「長」は封入口よりも縦が長い「長(ナガ)形(ガタ)」でサイズは「号」で示され、最も馴染みの深いのはA4判を3つ折りにしてちょうど入る大きさ「長形3号」。
「洋」は洋風の意味で、縦よりも封入口が長いものを指し、「洋形○号」と呼ばれますが、「長形3・4号」と同じサイズで縦横比が逆になった「洋長」と呼ばれるものもあります。洋封筒にはフタが平らな「カマス貼り」と三角形の「ダイヤ貼り」があります。
大きめの封筒が「角」で、こちらもサイズによって「号」で呼ばれ、一番よく使われているのが「角形2号」。公文書、ビジネス文書、法務文書など、折って入れることができない畏まった書類や、カタログ、パンフレットなどの印刷物を収める封筒として「角2」は欠かせません。


封筒の歴史を紐解いてみると、その歴史は紀元前から始まっているなど、驚きの内容でした。ふだん何気なく使っている封筒も、少し違った視点で見てみると面白いですね。ぜひ、こちらの記事もあわせてお読みください。
*よく使う封筒の種類をまとめてみました!「ご存知ですか?封筒の種類」

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