「防災てらこや」って何?地域の力が結集した、地域密着型SDGs!

課題解決 / 地域社会

防災てらこや

横浜橋通商店街で始まった「防災てらこや」

当社の地元・横浜市南区には、「横浜橋通商店街」という、下町情緒豊かなアーケード商店街があります。

商店街というと、近頃は「シャッター通り」のイメージが強いですが、この横浜橋通商店街は若いファミリーから高齢者まで、幅広い世代の方々で連日賑わう、横浜でも有数の元気な商店街です。

某長寿テレビ番組等でご活躍されていた落語家の故・桂歌丸師匠は、この商店街の地元で生まれ育ち、晩年まで近所にお住まいだった縁で、商店街の名誉顧問を務められていたそうです。

そんな素敵な横浜橋通商店街で、今年の春から新たな取り組みが始まりました。

名付けて、「防災てらこや」です。

「防災てらこや」を始めた経緯

防災てらこや

「防災てらこや」とは、子どもたちが楽しく防災意識を学ぶことができるイベント、コミュニティの名称です。

これまで、防災絵本の読み聞かせや、防災グッズの作り方など、さまざまな角度で防災に関するイベントを開催してきました。

そんな「防災てらこや」を始めたきっかけは、創業70年以上になる地元企業として、地元に恩返ししたい、という想いから始まりました。
また、当社が販売している『みんな森』シリーズの絵本を、地元の子どもたちのためにもっと活用したいという想いがありました。

当社が販売する『みんな森』シリーズの絵本やクイズパネルは、地元横浜市の消防や危機管理のプロが監修。
防災と減災の大切な知恵を教えてくれる幼児向け教育アイテムとして、おかげさまで、全国各地からご注文をいただいております。

▼火災予防絵本『みんな森の仲間とオオカミのサイレン』

【新商品販売中!】火災予防絵本『みんな森の仲間とオオカミのサイレン』

▼防災クイズパネル『みんな森の仲間とパンダ隊長の防災きょうしつ』販売開始!

新刊! 防災クイズパネル『みんな森の仲間とパンダ隊長の防災きょうしつ』販売開始!

しかし、始めた目的は「絵本を売る」ことではなく、災害で失われる命を減らすこと
より主体的に「実践活用」したい。
ならば自前で、防災イベントを企画してしまおう!

そこで、地元の区役所に伺ったところ、快く相談に乗ってくださり、横浜橋通商店街の理事長さんを紹介してくださったのです。

この理事長さんが街づくりに対してたいへん熱い想いをお持ちの方で、当社の想いを快く受けとめてくださり、多目的スペースとして活用されている空き店舗を貸し出してくださいました。

しかも、防災イベントならばパートナーがいた方が良いでしょうと、地元の消防署を紹介してくださり、署長さんにも快諾いただくことができました。

さらには、参加いただく子どもたちを募るために地元の小学校の校長先生にお願いに伺ったところ、快く賛同してくださり、チラシの配布等に協力してくださいました。

いくつもの素晴らしい出会いに恵まれ、わずか数か月でとんとん拍子に話が進み、地域密着型イベント「防災てらこや」が実現したのです。

地元への恩返しが紡いだ「地域密着型SDGs」

また、防災は国連のSDGs(持続可能な開発目標)にも大きく関係します。

最も関わりが深いのは目標11『住み続けられるまちづくりを』で、「災害による死者や被災者数を大幅に削減」することや「総合的な災害リスク管理の策定と実施を行う」ことが記されています。

また、目標13『気候変動に具体的な対策を』では、「気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応の能力を強化する」と記されています。

さらに、目標1『貧困をなくそう』目標2『飢餓をなくそう』でも、災害に対する脆弱性の軽減や適応能力の向上について触れられています。

「防災てらこや」は、これらの目標の達成に向けて、目標17『パートナーシップで目標を達成しよう』を通じて、目標4『質の高い教育をみんなに』という形で、地域社会に働きかける取り組みなのです。

「防災てらこや」は楽しみながら学べるコミュニティを目指して

「人々が集い、交流し、防災について学ぶ場所」というテーマを掲げ、当社と消防士さんたちとのタッグで動き始めた「防災てらこや」。

記念すべき初回は、商店街の理事長さんのご紹介で保育園児をご招待。
当社の火災予防絵本「みんな森の仲間とオオカミのサイレン」の読み聞かせを行いました。

防災てらこやの様子

2回目は、商店街そばの消防署を見学。
小学生を中心に、親子連れが多数ご来場され、笑顔で防災を学ばれました。
なんと小学校の校長先生までご来場くださり、感謝感謝の楽しい一日でした。

防災てらこやの様子

防災てらこやの様子

雨のシーズンを迎えた3回目は、幼稚園児を招いて、当社の風水害予防絵本「みんな森の子供たちとアウル爺さん」の読み聞かせや、防災クイズ「みんな森の仲間とパンダ隊長の防災きょうしつ」、水害AR体験などで盛り上がりました。

夏休みを迎えた4回目は、募集する小学校を3校に広げ、小学生向け「夏休み防災自由研究」を開催。
身近な消耗品を使った防災グッズづくりや、卓上でのミニチュア液状化実験などを実施。
ランドセル用の防災セットづくりでは、子どもたち自身で、必要な持ち物を選んでもらいました。

防災てらこやの様子

なにより嬉しかったことは、参加された子どもたちやその保護者の方々が、みなさん楽しそうに学び、笑顔で帰っていってくださること

防災は人の命を守る大切なことですが、だからといって、難しく学ばなければならないことはないのです。
楽しみながら学べるコミュニティ、そんな存在に「防災てらこや」が育ってくれることを願っています。

まずは「子ども向け」の防災イベントとして始めた「防災てらこや」ですが、災害で命を落とすのは実は大半が高齢者です。
そのため、高齢者を含めた幅広い世代向けのコンテンツも用意したいですし、安全・安心・心豊かな暮らしに役立つことであれば、防災の枠を飛び越えても構わないと私たちは考えています。

そして、開催実現の「恩人」である横浜橋通商店街を拠点としながらも、エリアを広げた「出張てらこや」も、ぜひ実現したいと考えています。

この秋以降も、趣向を凝らしながら「防災てらこや」は続々開催していきます。
どうぞご期待ください!

 お問い合わせ

今回紹介した絵本やクイズパネルは、オンラインストアでの販売も行っています。
ぜひ、こちらからチェックしてみてください!

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