合成紙「ユポ紙」とは?特長や使われ方を紹介!

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画像:紙のようで紙じゃない?ユポ紙とは

皆さんは「ユポ」という紙をご存じでしょうか?

もしかしたら「名前は聞いたことがある」という方もいらっしゃるかもしれません。
というのも、このユポ紙、少し変わった用紙ですが私たちにとってとても身近な用紙だからです。

今回はそんなユポ紙の特長や使われ方をご紹介します。

合成紙「ユポ紙」の代表的な使われ方

ユポ紙は私たちにとって身近な用紙、と書きましたが、多くの人が人生の中で触ったり見たりしたことがある用紙です。

代表的な使われ方は、選挙の投票用紙
あのスベスベとした独特な手触りの紙の正体はユポ紙なんです。
同じように、街中で貼られている選挙ポスターにもユポ紙が使われています。

他にも、自動販売機のポスターや飲食店のメニュー、ハンドソープのラベル、お風呂教材など、ふだんの生活のさまざまな場面でユポ紙は使用されています。

ここまでの使用例でピンと来た方もいるかもしれませんが、ユポ紙は水に濡れる機会の多い(または可能性がある)場所での印刷物に使用されることがほとんどです。

選挙ポスターにユポ紙が使われるのも雨風にさらされる屋外に掲出されるからです。
一方で、屋内で使われる投票用紙にユポ紙が採用されているのは、ユポ紙は性質上折り目がつきにくいため、投票箱の中で投票用紙が勝手に開いて集計の時間短縮になるから、というのが大きな理由のようです。

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「ユポ紙」が選挙の投票用紙やポスターに使われる理由

合成紙「ユポ紙」の特長とメリット

では、次にユポ紙の特長を見ていきましょう。

私たちがふだんチラシなどで目にしているコート紙やマット紙、上質紙は「木材パルプ」を主原料として作られています。
ですが、ユポ紙の主原料はポリプロピレン樹脂、要はプラスチックフィルムなんです。

紙の弱点である水や汚れに強いのはそのためなんですね。
紙という名前がついていますが、実際は紙によく似たプラスチックフィルム(合成紙)ということです。

そんなユポ紙は特殊な紙でありながら、印刷再現性にも優れています。
ユポ紙の特長や使うことのメリットはいくつもあります。

1.【水に強い】水に濡れても強度の低下や形状の変化が少ない
2.【破れにくい】引っ張り、折り曲げ、衝撃などに強く一般的な紙に比べはるかに破れにくい
3.【表面がなめらか】均一のなめらかさを保つ表面なのでラミネートやコーティング加工との相性が良い
4.【油・薬品に強い】薬品類に濡れても品質の劣化が少ない
5.【環境にやさしい】資源として再利用が可能で燃焼時でも有害な塩素ガス等が発生しない

とても実用性に優れていることが分かります。

また、当社ではユポ紙の特性を活かし、「ユポトレース®」という紙を使用したお洒落なハンガータグを制作した事例もあります。ぜひこちらの記事もご覧ください。

【透け感のある紙で上品な店舗装飾を】株式会社サンエー・インターナショナル様「ハンガータグ」

当社の印刷機はUV印刷に対応しているため、一般的な用紙だけでなく、ポリエステルフィルムや塩化ビニルフィルムなどの素材への印刷も可能です。もちろん、ユポ紙のようなフィルムを原料とした合成紙の印刷も行っています。

紙のようで紙じゃない、特別な用紙「ユポ紙」。
ユポ紙でなにか印刷物を作りたい!と思われた方は、ぜひお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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※合成紙「ユポ」は、株式会社ユポ・コーポレーションの製品です。


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