2月3日は「節分」ですね。
豆まきをしたり恵方巻を食べたりする方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、節分を販促の視点で深掘りしてみようと思います。
「節分」の歴史
節分はご存じのように、立春の前日のことを指します。
2月3日が多いですが、2月2日、4日になる年もあります。
本来は農作業の目安となる「雑節」の一つで、立春の他、立夏、立秋、立冬の前日すべてが「季節を分ける」という意味の節分でした。
ところが、立春は1年の始まりとして尊ばれたため、節分といえば春の節分を指すようになったようです。
日本では古くから節分に厄や災難を祓い清める「追儺(ついな)」という宮中行事が行われており、鬼を滅する「魔滅」から「魔目」の語呂合わせで、豆をまいて鬼(邪気)を追い払うようになりました。
それが現在の「鬼は外、福は内」の豆まきの風習になったと言われています。
「1年間風邪をひかず元気に過ごせるように」との願いを込めて、自分の年齢と同じ数の大豆を食べて健康を祈る、といった習わしもあります。
「節分」の販促事情
2月はもともと「ニッパチは売れない」という言葉の通り、人々の購買意欲が低い月と言われていました。
70年代以降に徐々にバレンタインデーが受け入れられ、その後年間のチョコレートの2割程度がこの日に消費される、といった国民的な行事になりました。
一方、節分はどうでしょう。
昔は各家庭で大豆を炒って豆まきを行っていましたし、炒った豆は豆の専門店でしか購入できませんでした。
しかし、節分用に炒った豆のパッケージ商品が百貨店やスーパーなどで購入できるようになり、鬼やお福の面とセット売り、おみくじ入りなど、福豆の販促も趣向を凝らすようになりました。
最近では人気漫画のブームもあり、鬼を追い払う・倒すということに心が弾む子どもも少なくなさそうです。
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もともと節分は小さな子どもがいる家庭を中心に行われる行事であったため、節分を行う・行わないは家族構成によって決まる傾向があるみたいです。
ある調査では、「節分を必ず行う」と「行うつもり」を合わせて約45%、「行わない」と「最近は行っていない」を合わせて約55%という結果がありました。
炒り豆の需要としては、健康イメージはあるものの味が淡白ということで、やはり売れるのはこの時期に限られるそうです。
最近では、大阪発祥の風習と節分を結び付けた「恵方巻」が、スーパーやコンビニエンスストアを中心に販売の勢いを増しています。
時代によって節分の中身が変化しているのはおもしろいですよね。販促に力を入れた企業努力の結果でもあるのでしょう。
ちなみにわが家の節分は、豆まきをするそばから拾って食べる2匹の福の神(愛犬)に癒されています。獣医さん的にはNGみたいですので、くれぐれもご注意ください。
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