上製本にも使われる古来の接着剤「にかわ」とは

コラム

上製本に使われる「にかわ」って?

製本を大きく2つに分けると上製本と並製本に分けられます。

パンフレットやカタログ、雑誌など、一般的な綴じものの印刷物は、中綴じ、無線綴じあじろ綴じ平綴じといった並製本ですが、中身を糸でしっかりと綴じ、別仕立ての厚い表紙でくるむのが上製本ですハードカバーとも呼び、主に出版分野で使われ、当社では図録や写真集、記念誌などで利用しています。

その上製本の作業で使われているのが古来の接着剤「にかわ」です。漢字で書くと「膠」で、動物の骨や皮、角、爪などを煮出した液を分離、冷却、乾燥させたものです。

その歴史は?

中国では紀元前4,000年頃、エジプトでは紀元前3,000年頃から、「にかわ」が接着剤として使われていて、中国の古墳や、エジプトのピラミッドから発見された棺や家具、壁画、美術工芸品などでも発見されています。日本には7世紀頃、墨と一緒に伝来し、以後日本では、木竹の工芸や、絵の具の顔料など、絵画や工芸品、製品を支える材料として使われ続けてきました。

「にかわ」は、英語で「グルー(glue)」といい、ラテン語の「gluere(互いに貼着する)」を語源としています。日本では、皮を煮てつくったので「煮皮(にかわ)」という言葉が生まれたといわれています

「にかわ」はゼラチン?

「にかわ」は、動物の皮や骨などの中にあるコラーゲンを抽出したもので、同じようなものにゼラチンがありますが、十分な管理の下でつくられるゼラチンに対して、「にわか」は多少不純物が混じっているため、この不純物が接着剤としての効果を助けているそうです。

漢字の「膠」、どこかで見た字だと思っていましたが、「つく、かたくくっつく、ねばりつく」などの意味があり、「膠化」、「膠着状態」、「膠漆(こうしつ)の交わり」などに使われるなど、「しっかりとかたく着く」などの意味合いが強そうです。

「にかわ」は天然のものなので生分解性があり、「環境にやさしい」無公害接着剤ですし、接着剤以外でも食品の添加物など、私たちの生活に欠かせないものとして使用されています。

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