こんにちは。営業部のジャノメです。
この度、株式会社SUPER STUDIOさまの「サンクスレター」を当社で制作させていただきました。

こだわりが詰まった印刷物、そして、インナーブランディングの事例としてもとても勉強になる取り組みでしたので、紹介させていただきます。

SUPER STUDIOさま インナーブランディングの取り組み

株式会社SUPER STUDIOさまは2014年12月に創業し、統合コマースプラットフォーム「ecforce」の開発・提供と、自社D2C事業を展開されている企業さまです。2023年12月に創業10年を迎えられました。

年々会社の規模を拡大されているSUPER STUDIOさまですが、中途入社の社員が多いことやリモートワークの普及を背景に、社員同士のコミュニケーションを活性化させたいという想いがありました。

そこでインナーブランディングにも力を入れようと、2021年から年に一回、一緒に働いている仲間に感謝を伝える「サンクスレター」の取り組みを開始されています。
3回目となる2023年には、こちらの「サンクスレター」が各社員に配られました。

「○○の仕事をサポートいただき助かりました」「チームでお世話になりました。これからもよろしくお願いします！」など、仕事での日頃の感謝の気持ちをこの「サンクスレター」で伝えます。
印刷されているのは、社員それぞれが相手のことを想って考えたオリジナルのメッセージです。
一つひとつのメッセージをカードに印刷し、個々人毎にまとめて封筒に入れ、本人に手渡します。

この取り組みによって、普段直接オフィスで顔を合わせる機会が少ない社員同士でも、密なつながりを生み出すことができます。

「サンクスレター」制作秘話

ここからは、「サンクスレター」の制作秘話をご紹介します。

SUPER STUDIOさまの社員数は300名強。サンクスレターは複数の相手に送ることができるため、9,000枚を超えるメッセージカードが必要になりました。
当然、印刷するメッセージの内容は全て異なるため、9,000以上のデータを一つひとつ作成して印刷用の版を作るのは現実的ではありませんでした。

そこで当社が選択した方法が「バリアブル印刷」です。

こちらの方法では、あらかじめ変更が必要な箇所（今回の場合はメッセージと社員名）を決めたカード台紙のデザインを用意します。
社内で集めたメッセージをCSVデータで、また社員名をExcelデータで準備し、事前に設計したカード台紙に流し込むことで、一枚一枚内容の異なるカードを印刷することができます。

また、自動でデータを流し込むことでヒューマンエラーが起きず、効率よく作成することができます。
バリアブル印刷はデジタル印刷機で行うため、印刷用の版（刷版）を作る必要もありません。この方法で、膨大な数のカードを作成することができました。

また、このサンクスレターは、濃い色のカードにシルバートナーで印刷することで、高級感のある仕上がりとなっています。
当社のデジタル印刷機ではシルバートナーという特殊トナーを導入しており、デジタル印刷でもシルバーの文字や絵柄を印刷することができます。

オフセット印刷では上質系の紙だとインキが沈み込んで色がきれいに出ないことがありますが、トナーを使用することで色が沈まず、しっかりと輝きのあるシルバーになりました。
デジタル印刷ならではのきれいな発色だと思います。

封筒に宛名を印刷した後は、カードを封筒に入れる作業へ移ります。
入れ間違いなどのミスが発生しないよう、マニュアルを作成した上でアッセンブリグループが封入作業を行い、全社員分を封入した状態でSUPER STUDIOさまに納品いたしました。

コロナ禍以前と比べて、リモートワークの増加により社内のコミュニケーションが減ったと感じる方は少なくないのではないでしょうか。
そういったなか、SUPER STUDIOさまのような取り組みで社員同士のコミュニケーションが取れるのはとてもいいことですよね。
普段は伝えづらい感謝の言葉も、デジタルツールを活用することでハードルが下がりますし、メッセージは紙として手元に残るため、より大切に感じられると思います。

当社では、お客さまが抱えている課題や叶えたい要望に応じて、アナログ・デジタル問わず最適な方法でご支援させていただきます。
今回紹介したバリアブル印刷やシルバートナーはもちろん、「こんなことやりたいんだけど、できる？」といったお問い合わせも大歓迎です。
ぜひ、こちらのお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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