
多種多様な働き方がある、現在。
当社は印刷会社ですが、フルリモートで働く社員もいます。
今回は、そんなフルリモートで働く社員にインタビューをしてみました!
「フルリモートで働ける理由」が見えてきたので、ぜひ最後までご覧ください。
フルリモートで行っている仕事の内容は
●はじめに、簡単に自己紹介をお願いします。
野毛印刷に入社して25年以上になります、制作課のSです。
DTPオペレーターとして入社し、現在も印刷物のデザイン・DTPの仕事をしています。
●フルリモートという働き方になったのは、どういう経緯があったのですか?
昨年母が病気を患い、在宅介護が必要になったのがきっかけです。
これまで自分の好きなものづくりという、DTPの仕事でスキルを磨いてきましたが、正直離職も覚悟した出来事でした。
「ここで辞めるのも悔しい」と思っていたところ、コロナ禍ということもあって、会社がリモートでも仕事ができる環境を整えていたので、フルリモートで仕事を続けることになりました。
現在は、地元にいながらも、以前と変わらずDTPオペレーターを続けています。
▼DTPオペレーターの仕事内容については、こちらの記事をご覧ください。
フルリモートという働き方で良かったこと、大変なこと
●では、フルリモートという働き方になって、「良かったこと」はありますか?
良かったことは、「時間を効率よく使えること」が一番だと思います。
今までなら朝と帰りで合計三時間弱あった通勤時間がないので、その時間を介護のために使っています。
また、夕方に急な入稿があったときでも、業務時間をうまく調整することができています。
母に急なトラブルが起きてもすぐ対応できるのは、在宅だからこそだと思っています。
●反対に、「大変なこと」も多いと思います。何か気を付けていることなどありますか?
これまではずっと会社に出勤していたので、目や耳などの五感で、制作チームのその場の雰囲気といいますか、状況を掴めていました。
ところが現在は、グループチャットでのやりとりがメインです。
Googleカレンダーでメンバーの状況を確認してはいますが、その瞬間の忙しさの度合いなど、正確に分からないことも多いです。
気を付けていることとしては、メンバーへの仕事の依頼は、「ある程度時間の余裕をもうけること」「即対応しなければならない案件については、調整しやすい自分が引き受けること」などを心掛けています。
●いろいろ工夫が必要なんですね。
けど、大変なことの中にも「良いこと」はあります。
例えば、グループチャットやメールなど、テキストでのやりとりがメインになったので、情報が蓄積されていくこと。
今まで口頭で行ったがために伝わらなかった、もしくは忘れてしまった、といったミスが起こりにくくなりました。
また、「どうすればコミュニケーションエラーにならないか」「一度の連絡で簡潔にわかりやすく伝えられるか」といったことを考えて連絡する機会が増えたので、情報連携の質が上がったように思います。
その一方で、どうしても解決できないのが「実物を見ること」です。
これまでは刷り取り(印刷したばかりの、仕上がりサイズに切っていないもの・色味などの最終確認を行う)を直接手に取って仕上がりを確認できていました。
また、営業からお客さまの反応を直接教えてもらったりと、コミュニケーションが取れていましたが、フルリモートだとここまで密に連絡するのは難しいと感じています。
モチベーションにも関わることなので、自分自身のモチベーションの維持は、意識的に気を付ける必要があるかもしれないです。
働く環境づくりについて
●最後に、今後の働き方など、何か展望があれば教えてください。
近年、1年間に約7.1万人が介護などを理由に離職していると言われています。
介護理由で休業した場合も先が見えず、社会的に孤立してしまう、といった話も聞きます。
もちろん仲間の協力があってこそですが、在宅フルリモートでは、仕事・社会に関わり続け、介護の時間も効率的に捻出することができます。
今回の経験を活かし、自分が相談される立場になったときは仲間のことを考えてアドバイスをしたり、支えられるようになろうと思います。
また、介護などの事情で優秀な人材が失われないために、上手く受け入れができるような組織づくりと働き方の確立も、目指していきたいです。
今回は地元で働きながらDTPオペレーターの仕事を続ける社員に、インタビューをしてみました。
インターネット環境が整いさまざまな便利ツールが出てきたことで、印刷会社という「ものづくり」を行う会社でも、もちろん職種の制限はありますがフルリモートで仕事ができています。
当社では、社員が抱える悩みや課題の解決はもちろん、当社が学んだことをお客さまに還元していきたいと思います。
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