マーケティングカンファレンス2018に行ってきた(後編)

コラム

こんにちは。
プリントセンターのWです。

さて、前回掲載させていただいた「マーケティングカンファレンス2018」の後編をレポートいたします!
オムニチャネル研究会、CMO研究会に続き、ランチまでもカンファレンスに費やしましたが、まだまだ午後も続きます。

午後一はポスターセッション

カンファレンスではポスター1枚で自分の研究を発表することができます。会員であれば誰でも申し込むことができるので、私もいつか紙についての発表をしたいなどと夢を持っています。
その中でも特に注目していたのはネスカフェアンバサダーについての研究発表です。私自身、ネスカフェアンバサダーをやっているので興味津々で内容を聞きました。

なんとネスカフェアンバサダーの制度は日本だけとのこと。
それには理由があり、海外には日本独特の「おもてなし」の精神が少ないから。特別な給料が出ることもなく、マシンの管理や材料の調達作業をやることは、海外の人からすると不思議なことのようです。お金をもらえるならやるけれども、無償でやるなんて考えられないというのが、海外の方の意見らしく、こんなところで日本人の良さを再発見することができました。また、治安の悪い国ではマシン自体が盗難にあってしまうというのも理由だそうです。日本は安全ですね。
ここでサプライズが!!偶然にもネスレ日本株式会社のCMO石橋昌文氏が登場。昔テレビでやっていたモノマネ番組で本人が登場するシーンみたいで、大変盛り上がりました。

たくさんの方々が自身の研究をポスター形式で発表していました。

ラストは基調講演

基調講演①は野中郁次郎先生(一橋大学 名誉教授 / University of California, Berkeley 特別名誉教授)による「知的機動力イノベーションの本質~知識創造理論再訪~」です。
私、不勉強でして野中先生はレジェンドと呼ばれるほど有名な先生だそうです。タイトルも難しそうなので、理解できるか不安に思いながら参加しましたが…。そんな心配は不要でした。非常に分かりやすく、そして情熱のこもった講演は素晴らしかったです。何度も繰り返し仰っていたのは「本気の知的バトル」という言葉でした。財界の重鎮稲盛和夫氏の実践されている「コンパ」にも触れながら、社員同士のコミュニケーションが薄れている現代において、本気で会社のことを思い、プロとプロが知的バトルを繰り返すことが新しい価値を生み出すのに必要とのこと。なんとも人間味に溢れた内容でした。
基調講演②は竹内弘高(Harvard Business School 教授)先生による「イノベーション0から10へ」です。
竹内先生によるとイノベーションのステージは3つで、

0〜1 → Humans
1〜9 → AI、IoT、AR
9〜10 → Humans

AIやIoTによって、情報処理やテクノロジーは劇的に進化し、最もイノベーションのインパクトは大きいけれども、ゼロから何かを生み出すイマジネーションや、たくさんの情報を加味した上で最後に付け加える“おもてなし”など、まだ人間にしかできないイノベーションがあるという内容でした。
なんだかこちらの話も非常にアナログ的なことで、今あらためて、人間らしさとは何かということが問われている気がしました。
それぞれの講演の写真は撮り忘れましたが、最後のパネルディスカッションの写真がこちら。ズームで画像が悪くてすみません。

最後に

ちなみにカンファレンスが開催されたのは日曜日です。
平日働いて、わざわざ休みの日に朝から勉強しているなんて今でも不思議ですが、非常に大切なことだと感じています。
一つは新しい知識に出会えること。成功されている人の事例を生で聞くことは、本や雑誌では得られない貴重な体験です。
そしてもう一つは、同じような考えの仲間に出会えること。マーケティング学会に参加するようになって1年半が経ちましたが、少しずつ知り合いも増えてきました。日曜日にわざわざ勉強にくるような人たちです(笑)。話し始めるといつも話題が絶えず、そしてパワーをもらえます。
もし興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、いつでもご連絡ください。事務局の人間でも何でもありませんが、説明に伺います!!
ご参考までに、マーケティング学会のWebサイトはこちらhttp://www.j-mac.or.jp/

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