人気の用紙「b7トラネクスト」
こんにちは、営業部のハナです。
皆さまは印刷物を作る際、どのように用紙を選んでいますか?
用紙には、触り心地や柔らかさ、紙色や発色、斤量などなど…本当にたくさんの種類があるので、どれがいいのか迷ってしまいますよね。
当社はデザイナーさまからご依頼をいただくことも多いのですが、皆さま用紙に対するこだわりは強く持っていらっしゃるように感じます。
そんな、デザイナーさま方からよくご指定いただく用紙が「b7シリーズ」です。
質感の良い風合いのあるものが揃っており、コスト面にも優れた人気のある用紙です。
しかし、難点がひとつあります…。
それは、在庫状況が安定していない用紙だという点です。
常に品薄というわけではないので、過度に不安になる必要はありません。
ですが、人気な上に書籍用紙としても使用される用紙なため、時期によっては在庫の確保が難しいこともあります。
当社では、せっかくの指定用紙が手に入らず、お客さまをがっかりさせてしまわないように、独自のネットワークで在庫を探しています。
「b7シリーズを使いたい」というご相談があった時は、まず用紙の在庫確認をして、在庫が無くならないうちに早い段階で用紙を購入して押さえておくことをおすすめしています。
そのため、基本的には用紙が無いということは起こらないのですが、それでも見つからないという場合は、代替品をご提案させていただきます。
「b7シリーズ」に代わる優れた質感や価格帯の用紙もたくさんあるので、ここではそのなかから厳選しておすすめの5品をご紹介したいと思います!
皆さまの紙選びの参考になれば幸いです。
【目次】
1.「b7トラネクスト」「b7バルキー」の特徴
2.「b7トラネクスト」の代替紙5品をご紹介!
「b7トラネクスト」「b7バルキー」の特徴
おすすめの用紙をご紹介する前に、まずはb7シリーズの中でも特に人気の高い、2種類の用紙の特徴をご説明します。
「b7トラネクスト」
嵩高の塗工紙です。
やさしい風合いがあり、一見するとインクが沈んでしまいそうな手触りの良い用紙です。
▼「インクが沈む」とは?こちらの記事をご参照ください。
ですが、刷り上がりを見ると色の再現性も高く、発色と質感のバランスに優れている用紙です。
当社では、高品質が求められる文化・芸術系のリーフレットや図録などで頻繁に使用しています。
この「b7トラネクスト」、以前は品薄で手に入りづらい状況が続いたことがあり、各地の印刷会社が代替品を探し回る事態となりました。
「b7バルキー」
こちらは、b7トラネクストよりもさらに柔らかい手触りで、低密度のラフ調塗工紙となります。
雑誌や書籍に使用されるので、皆さまにも身近な用紙だと思います。
白色度が高く塗工量は少なめなので落ち着いた発色で、おしゃれなアパレルのカタログに使われることもあります。
最近では某人気マンガの用紙に使用されたようで、こちらも印刷会社泣かせな在庫状況の時期がありました。
「b7トラネクスト」の代替紙5品をご紹介!
では、本題の「b7シリーズに代わっておすすめしたい用紙5品」の紹介をさせていただきます!
b7トラネクストの課題であるデリバリー面について、比較的安定しているものからピックアップいたしました。
「テイクGA-FS」
はじめにご紹介するのは、「テイクGA-FS」です。
柔らかくも、きめ細やかな触り心地の用紙です。
発色が鮮やかで、インキが乗った部分がグロス感を持つため、所謂「インキが盛られている」感が出るのが特徴です。
厚めの斤量があり、濃いめの色でも眠たくならずに綺麗な色で印刷できるので、ポスターの印刷にも使えます。
展覧会などの目を惹くようなデザインのポスターに持ってこいですね。
さらに、FSC®森林認証紙にもなっているので、環境への配慮もされた付加価値の高い用紙です。
コストパフォーマンスが優れているので、b7トラネクストに負けず劣らずの人気があります。
「MTA+-FS」
続いてご紹介するのが、「MTA+-FS」です。
テイクGAと同等の基本スペックを持ち合わせている用紙です。
触り心地は「MTA+-FS」の方が軽く、ふんわりとした印象です。
ダル調の用紙で、インキが乗った部分は強めの光沢が出るため写真を印刷すると映えます。
b7シリーズにはない厚い斤量があるのはもちろん、テイクGAよりも幅広くラインナップを揃えているので、さまざまな用途にお応えでき、重宝される用紙でもあります。
「サンシオン」「アヴィオン」「サンルーマー」
最後にご紹介するこちらの3種類の用紙は、マット系のファンシーペーパーに分類されます。
高級ファンシーペーパーのヴァンヌーボシリーズに似た、独特の深い風合いを持つ用紙です。
紙色がハイホワイト・ホワイト・ナチュラルの3種類あり、お好みに合わせて選択できるのも嬉しいですね。
それぞれ少しずつ異なる特徴がありますが、特にその違いは印刷時に現れます。
「サンシオン」は、優れたインキ発色と美しい光沢が特徴です。
反対に「サンルーマー」は、印刷面の光沢は出ないので上品な印象を与えます。
「アヴィオン」は、ちょうど両者の中間くらいの光沢感が出るので、自然な仕上がりとなります。
この3種類の用紙は、本記事で挙げた他の用紙と比較するとやや値が上がりますが、ファンシー系の用紙のなかでは取り入れ易い価格帯です。
ヴァンヌーボを使いたいけれど限られた予算しかない…というときの代替品としてもおすすめできます。
色味によっては在庫が少なめのものもあるので、少し注意が必要です。
いかがでしょうか?
「b7トラネクスト」「b7バルキー」もさることながら、今回ご紹介した代替用紙はどれも甲乙付け難い、魅力ある用紙です。
今回の説明だけではなかなか良さが伝わらないかと思います。
実際に今回ご紹介した用紙で「印刷してみたい!」と思った方は、ぜひお問い合わせフォームよりご連絡ください。
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