銀の特色で史上最高の輝き?!高輝度メタリックシルバーのご紹介!

クリエイティブ / 印刷・加工

こんにちは。印刷課のオグラです。

突然ですが、皆さんは特色インキのシルバー(銀色)を使って印刷物を作ったことがありますか?

通常のCMYKでは出せない色、シルバー。
実際に当社でもシルバーやゴールドの特色印刷はよく行っています。

しかし、紙の種類やデザインによっては輝きを表現するのが難しい色でもあるため、実際にあがってきた印刷物を見て「思っていたのと違う…」と思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな特色のシルバーですが、実は一段と輝きのあるシルバーインキが存在することをご存じでしょうか?
今回は、その特色インキを紹介いたします!

今までのシルバーに納得していなかった方は、ぜひ最後までご覧ください!

【目次】
1.印刷物におけるシルバー(銀色)の表現方法
-箔押し加工
-シルバートナー
-オフセット印刷のシルバーインキ(特色)
2.銀の特色で史上最高の輝き?「高輝度メタリックシルバー」

印刷物におけるシルバー(銀色)の表現方法

シルバーインキの詳細をご紹介する前に、印刷物ではどのような方法でシルバーを表現しているのか、簡単に説明します。

①箔押し加工

一つ目の方法としては、「箔押し加工」があります。
こちらは、印刷のインキでは表現できないような光沢で、プレミア感・高級感を印刷物にもたせることができます。

▼箔押し加工についてはこちらの記事をご覧ください。

【箔押し加工とは】箔の種類や特徴・注意点まで、一歩踏み込んで解説!

【事例紹介】「箔押し加工」で高級感・インパクトのある年賀状を

②シルバートナー

こちらは、当社のオンデマンド印刷で導入しているトナーです。
少部数の印刷に対応しており、紙だけでなく、クリアファイルや不織布素材にプリントできる強みがあります。

さらに、シルバートナーの上にイエローを重ねてゴールドっぽく見せたり、ほかの色を重ねてパールっぽい色を作ったりすることもできます。

▼シルバートナーについてはこちらの記事をご覧ください。

CMYKだけじゃない!! 野毛印刷の秘密兵器「特色シルバートナー」とは??

③オフセット印刷のシルバーインキ(特色)

そして、最後にご紹介するのが今回の話の中心でもあるオフセット印刷のシルバーインキです。
CMYKでは表現できない色で、デザインのアクセントとして使われることが多いです。

また、箔押し加工では難しいような細い線や小さい文字、グラデーションといった表現を行うこともできます。

冒頭でも述べたように、紙の種類やデザインによっては「せっかくのシルバーが活かせてない!」という結果になってしまうこともゼロではないので、色校正をとって確認することが大切です。

銀の特色で史上最高の輝き?「高輝度メタリックシルバー」

さて、本題のシルバーインキのご紹介です。

通常とは違う輝きを放つシルバーインキとは、「高輝度メタリックシルバー」という代物。
当社もさっそく取り寄せてテスト印刷を行いました。

今回テスト印刷を行った高輝度メタリックシルバーは、東洋インキ株式会社さまの商品「TOYO KING® メタリックシルバー」 です。

特殊アルミ顔料を活かした油性の高輝度シルバーインキとのことですが、はじめに印刷サンプルを頂いたときは「本当にこんな高輝度感が出るのか…?」と、正直疑い半分でした。
そんな状態でしたが、当社のデザイナーKAJIにデータを作ってもらい、テスト印刷を実施。

刷り始めてすぐはそれほど輝きを感じなかったのですが、時間が経つとどんどん輝きだし、いつのまにかピッカピカに!
濃度を調節し、一番最良と思える状態を探して印刷を終えることができました。

では、実際に印刷してみた結果をご紹介します!
当社のキャラクター「マモリン(仮)」に協力してもらい、これまでのシルバーインキとどれくらい違うのか比較してみました。

まずは通常のシルバーインキで刷ったサンプルです。

写真では表現しきれないですが、十分きれいな発色です。
少しわかりづらいですが、マモリンがしっかり反射されていて、輝きは十分にあります。

続いて「高輝度メタリックシルバー」で印刷したサンプルです。

!!!
マモリン(仮)の反射具合が全然違う!

お分かりいただけましたでしょうか…?
通常のシルバーと比べてみると、こちらはマモリンの表情までよく見えます。
反射している=「鏡面効果」が高い、ということがこの写真からわかると思います。

まるで鏡のような反射具合です。
動画も撮ってみました!

 

通常のシルバーインキを使ったことがある方ならご存じだと思いますが、このような鏡面効果は通常のシルバーインキではなかなか出せません。

もちろん、通常の特色インキと同じように、CMYKの4色とあわせて使うことも可能です。

こちらも写真だとわかりづらいですが…全面に高輝度メタリックシルバーを乗せています。
光沢感はもちろん、色を重ねることで深みが増し、より高級感のある印刷物に仕上げることができます。

光沢感を最大限表現するには、用紙はキャストコート紙を選び、白色度の高い銘柄を選ぶのがポイントです。
また、グロスPP加工などの表面加工を施し、より一層光沢感を際立たせる方法もお勧めです。

メタリック感や高級感を(通常のシルバー以上に)印刷物で表現したい!という時にはもってこいのインキなのです。

豊かなデザインと忠実な画像の再現性は、オフセット印刷の特色インキだからこそできることだと思います。
箔押し加工では難しい、細かい描写や網点によるグラデーションなど、階調の表現をしたい時にはピッタリです。

この記事を読んで、「高輝度メタリックシルバー」を使ってみたい!と思われた方がいらっしゃいましたら、ぜひお問合せください。
効果的なデザインの作成から印刷まで、ご提案させていただきます!

 お問い合わせ

〈この記事を読んだ方にオススメ!〉

【実験シリーズ!】「1つのインキツボでグラデーション」を作ってみた!

【グラデーションの語源】デザインに欠かせない「グラデ」はどう使われてきた?

関連記事

関連サービス

お問い合わせ

運営会社

75年以上の歴史をもつ横浜のクリエイティブ制作会社です。印刷物のデザイン・製造はもちろん、動画やWEBサイトの制作、マーケティング支援など、ありとあらゆるお客さまの課題解決に取り組んでいます。

詳しく見る