TPP、MUD、AKB… アルファベット3文字の秘密。

コラム

IBM、TPP、WHO、LED、AKB …と、企業名から機構名、商品名、アイドルのグループ名まで世の中は、アルファベットの3文字の通称、略称であふれています。
確かにWorld Health Organization(世界保健機関)よりもWHOの方がすんなりと覚えられますし、Trans-Pacific Partnershipがわからなくても、TPPは環太平洋戦略的経済連携協定などという舌を噛みそうな呼称なしで理解することができます。

身近な3文字言葉

LEDは発光ダイオード(Light Emitting Diode)、ISOは国際標準化機構(International Organization for Standardization)…と正式名称は知らなくても、私たちは3文字で理解できる通称、略称に助けられているようにも思えます。最近CMで目にするDHCは健康食品や化粧品で知られる会社ですが、もともとは頭文字の通り大学翻訳センターだったというのも意外でしたし、同じく最近目にする塾のCMのキーワードYDKの「やればできる子」もなかなかユニークで秀逸でした。
印刷に関連した言葉でも当社で積極的に推進しているMUD(Media Universal Design)、印刷に適したデータのPDF(Portable Document Format)などがあります。DTP(DeskTop Publishing)は日本語で「卓上出版」を意味し、CTP(Computer To Plate)は印刷製版行程において、組版用コンピュータデータから「直接刷版を出力する行程」をいいます。また、当社が力を注いでいるBCP(Business Continuity Plan)は突発的な緊急事態に備える「事業継続計画」です。

なぜ3文字が多いのか?

略語の中でも複数の単語から構成された合成語の頭文字をつなげてつくる言葉を「イニシャリズム(Initialism頭字語とうじご)」といい、あらかじめ語呂のよさそうな頭字語を作ってから、構成単語をこじつけて設定する例もあるといいます。
そもそもこういった略称がなぜ2文字でもなく4文字でもなく3文字が圧倒的に多いのかというと2文字だと676通りしかなく、別の意味の略称と重なりやすく4文字だと長く感じるという単純な理由。
3文字は覚えやすく人間の記憶能力とつりあった文字数であり、17,576通りも組み合わせがあるわけです。

 

ちなみにWEBのウィキペディアには「アルファベットの組み合わせ 3文字一覧」というのがあり、AAAからZZZまで17,576通りの一覧の中で、説明可能な3文字はすべてリンクできるようになっています。
興味があったらチェックしてみてはいかがでしょうか。

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