理論で紐解く「タイトル」デザインのコツ

クリエイティブ / デザイン

冊子のデザインや資料作成の美しい見せ方をタイトルから考えることで、よりコンテンツの見られる頻度が上がり、効果アップが期待できる、そんなタイトルデザインのコツを、今回考えていきたいと思います。
雑誌やチラシ、DMやwebなどすべての広告媒体のデザインの主となるタイトルですが、ひと目見て内容を判別させ、興味をもたせ、中身に誘導させることが大きな役割です。この記事を書いている時、ちょうど手元に、「DRIP COFEE カフェインレス 97%カット」というタイトルのパッケージがありましたが、DRIP COFEEだけではただのコーヒーになってしまいますし、カフェインレスしか飲めない私は当然購入しません。逆にカフェインレスだけがタイトルだった場合、何がカフェインレスで何%カットしているのかもわかりません。お互いがお互いを補足しあい、初めてタイトルとして成立するのです。

 

三分構成のタイトルでわかりやすく見せる。

こんな画像を作ってみました。タイトルデザインという名前の画像ですが、キャッチコピー・メイン・本編の内容でタイトルが構成されています。これをひと目見れば、「イラストレーターを使ったタイトルデザインをする際の、タイトル構成のコツを教えてくれるんだ」と連想できます。このひとかたまりで情報伝達がスムーズに行うことができると思います。
特に重要なのが、キャッチコピーです。ひと目でわかりやすい簡素なもので全体のバランスを整えてくれます。

あとはメインビジュアルが加われば、雑誌の表紙は完成してしまいます。雑誌の場合は平積みだけでなくラックに入れるなどの用途もあるので、タイトルが上部に来ることが多いと思います。実際にパンフレットのコンペの際に、真ん中にタイトルを置いて落とされた経験があります。

 

悪い例として上のような画像の場合だと、「タイトルのデザイン」というのはわかりました。しかしこれでは「何のタイトルデザインなの?タイトルデザインがどうしたんだ?」ということになります。もちろん、有名な雑誌などは名前だけで何の記事が乗っているかは連想することができますが、すべてがブランド形成されているわけではありませんので、ちょっと格好良いですが内容を伝えるには不十分な気がします。

 

 

三分構成で簡単にサンプルを作ってみた。

釣り好きの私なので、どちらも釣りのタイトルです。こちらも三分構成で整っています。上部は釣りの案内ですね。南伊豆の釣りのポイントを徹底解明してくれるそうです。ターゲットは真夏に狙うブリのようですね。磯と書いているので船からではなく陸から狙うイメージが連想されます。
下部は湘南の遊びを紹介してくれるタイトルのようです。今流行りのSUP(スタンドアップパドル)で湘南の魚を狙っていく特集ですね。容易に連想できました。

このように、タイトルは必要な情報を即座に伝えるには重要な要素です。コンビニで見かける雑誌などは、ほんの一瞬しか目につきません。その一瞬で購買に繋げるにはひと工夫が必要ということになりますね。

イラストレーターだけでなく、ワードなどで書面を作る際にも有効なので、ぜひ試してみてください。

 

 

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