【星空撮影】デジタル一眼レフカメラの設定値を解説!

クリエイティブ / 写真

星空

こんにちは!クロスメディア制作課のホリタです。

少しずつ秋の気配が感じられるようになってきましたが、これからは紅葉やイルミネーションなど、カメラ好きがジッとしていられない季節がやってきます。

そんなこれからの肌寒い時期にオススメしたいのが「星空撮影」です。
空気が澄んでいる秋冬こそ、星がたくさん見えるシーズンなのです。

「星空撮影」と聞くと敷居が高そうとか、難しそうと思うかもしれませんが、最近のカメラは性能が良いですし、コツさえわかれば簡単です。
しかも、星空の写真はSNS等で「いいね」をもらいやすい傾向にあります!

ぜひ最後までご覧ください。

星空撮影のポイント

まず、星空撮影に適した場所ですが、なるべく光害が少ない山奥や海辺がベストです。
行くのが難しい方は、とりあえず星が見える場所だったらどこでもいいので練習してみましょう!

そして、星空撮影に適した日は、月の出ていない日になります。
月が出ていると、見えるはずの星も月明かりでかすんで見えなくなってしまいます。
月齢はインターネットやアプリで調べられるので、新月の日か夜中に月が出てない日を狙いましょう。

では、ここから星空撮影の仕方について説明します。
今回はデジタル一眼レフカメラでの星空撮影を想定して解説します。

星空はオートモード(A)では撮れませんので、ここはマニュアルモード(M)もしくはシャッターボタンを押している間は撮り続けているバルブモード(B)で撮ります。
さらに星空撮影での必需品「三脚」を使って撮ります。
バルブモードの方はレリーズが必要です。
準備が整いましたら、ここから「絞り値」「ISO感度」「シャッター速度」という3つの数字を調整して撮影を行います。

撮影イメージ

絞り値について

「絞り値」は、レンズが光を取り込む間口の広さのことを指します。
絞り値の幅は装着しているレンズによって変わってきます。

よくレンズに(F〇.〇←〇は数字)と、ローマ字のFの後に続く数字が記載されていますが、それがそのレンズの絞り値になります。
絞り値の値は、数値が小さいほど明るく撮れます。

例えばF2.8のレンズとF5.6のレンズでそれ以外を同じ条件にして撮ると、F2.8のレンズの方が明るく撮れます。
星ほどの弱い光を捉えるには明るく撮る必要があるため、そのレンズの絞り値を最大限まで下げます。

 

ISO感度

続いては「ISO感度」です。

ISO感度は電気的に明るさを調整するところです。
ISO感度は数値を上げれば上げるほど明るく撮れる一方、上げ過ぎると画質がザラザラして汚くなるという性質があります。

星空撮影のような暗い場所では、ISO感度は上げたいけど、画質のことを考えるとむやみに上げるのも考えものです。

入門機カメラだとISO1600で限界、プロが使うような高級機だとISO10000位まで大丈夫。
といったように、ISO感度の使用幅はカメラの性能によるところが大きいです。
「なるべくならあまり上げたくない」というのがISO感度です。

そして、ISO感度の設定数値はこの後に説明するシャッター速度との兼ね合いになってきます。

 

シャッター速度

では、最後に「シャッター速度」についてです。

シャッター速度はその名の通り、シャッターを押している時間ということになります。
シャッター速度が速いと一瞬しか光を取り込めないため、写りが暗くなります。
逆にシャッター速度が遅いと、それだけ光をたくさん取り込めて、写りが明るくなります。

そして、先ほど少し触れたように、シャッター速度はISO感度値との兼ね合いになります。

星空撮影の一眼レフの設定

どうでしょうか?だんだん眠くなってきましたか…?
「そんな話はいいから早く星空撮影の設定値教えてくれよ」という声が聞こえてきそうです。

わかりました。今回、特別にお教えしましょう。
私が普段愛用してるカメラの設定値になりますが、「星空撮影の設定値」はズバリ!

絞り値 F2.8
ISO感度1600~3200
シャッター速度15秒~30秒

ぐらいです。
ハッキリしない数字で申し訳ないのですが、空の明るさや周辺の明るさに左右されるため、数値はこんなところでしょうか。
この数値を参考値にしてみるといいかもしれません。

ちなみに、撮影した写真がこちらです。

①絞り値F2.8 ISO1600 シャッター速度25秒

星空

②絞り値F2.2 ISO100 シャッター速度2600秒(43分)

星空

またもやこんな声が聞こえてきそうです。
「F2.8なんて明るいレンズ、普通の人は持ってないぞ」

いい指摘です。そうですよね。
よほどのカメラ好きでない限り、F2.8のレンズなんて持ってないでしょう。

しかし、先ほど説明したISO感度とシャッター速度の調整で星空は撮れるんです。
ただし、画質は落ちます。(小声)

画質のことはひとまず置いておいて、とにかく「星空を撮る」ということに全集中してみると良いでしょう。
ISO感度も6400、10000と気にせずどんどん上げちゃってください。
シャッター速度も30秒、40秒、50秒と試しながらだんだん遅くして撮りましょう。
何かしら写ってると思います。

逆に、今度は写りが明るすぎたら、ISO感度を下げるか、シャッター速度を速くするなどして調整してみてください。
だんだん設定値のストライクゾーンが見えてくると思います。

そして、とても重要なことを伝えていませんでした。
それは「ピント合わせ」です。

星空撮影の場合、マニュアルフォーカス(M)で撮影します。
オートフォーカスでは星のような小さくて微かな光にはピントは合いません。

そこで、カメラのライブビューモニターを見ながら星にピントを合わすのですが、ここで拡大表示機能を使いましょう。
モニター上で拡大して星を探すことができます。

一番目立つ星に狙いを定め、フォーカスリングを回しながら、星にピントを合わせます。
星にピントが合ってるかの判断ですが、星の輪郭が一番ハッキリとしたところがピントが合っているところです。


いかがでしょうか?
長々と説明しましたが、星空撮影の設定値の解説は以上になります!

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