こんにちは、制作課のイケダです。
コンビニエンスストアをはじめとした小売業において、店頭販促物は必要不可欠だと思います。
店頭販促物と言うと、「店頭POP」「陳列什器」「のぼり」「ポスター」「デジタルサイネージ」などなど…さまざまな販促物があります。
その中でも手軽に扱えるのが「店頭POP」ではないでしょうか。
当社は店頭POPの制作にかれこれ20数年、携わらせていただいています。
そんな当社だからこそお伝えできる、「効率的な店頭POPの制作方法」を今回はご紹介いたします。
効率的な店頭POPの制作は「自動組版」で!
そもそも「店頭POP」にはさまざまな種類・役割があります。
新商品や値引、キャンペーンなどの消費者へのプロモーションの役割を果たし、「購買行動を起こさせる目的のPOP」もあれば、陳列商品の下に商品名、売価、発注コードなどが記載されたプライスカードと呼ばれる「シンプルに情報を伝えるPOP」もあります。
特に商品の入れ替えが多い店舗では、そういったPOPを毎週新たに作成するだけでも大変です。
そういった手間を削減できるよう、当社では「自動組版」を活用してPOP制作のお手伝いをさせていただいております。
▼「自動組版」って何?と思われた方は、こちらの記事をご覧ください。
「自動組版」を簡単に説明すると、
デザイン・レイアウトにおいて、規則性、一貫性のある印刷物のDTP作業を自動化し、正確さとスピーディーさを兼ね揃えた安定感のある制作方法
と定義することができます。
では、実際にどのように「自動組版」でPOPを作成しているのか、ご紹介いたします。
「自動組版」を使った、店頭POPの制作方法
【1】POPのデザインテンプレート(雛型)を設計
はじめに、「新商品」「○円引き」「ポイントキャンペーン」など、用途に応じたデザインを用意します。
※「自動組版」ができるように、データを流し込む(可変させる)項目も設計しておきます。
この例の場合だと、ピンク色で示した「元の金額」と「値下げ後の金額」が可変項目になります。
【2】商品データベースを元に、流し込むテキストや商品画像の仕様を設計
商品のデータベースから流し込むデータ(=POPを作成したい商品)をピックアップし、「どの情報をどこに流し込むか」などの設計を行います。
画像を掲載する場合は、トリミングやサイズ統一などを行い、流し込んだ際に不具合なく掲載できる画像の準備をします。
※商品データベースが無い場合は、Excelなどでの入稿用フォームの作成から承ります。
【3】【1】で設計したテンプレートへ一気にデータを流し込む
【1】、【2】で設計をしているので、基本的にはクリック一つでデータを全て流し込むことができます。
内容によっては微調整が必要な場合もあるので、チェックの時間もいただいています。
また、お客さまに校正をご提出し、内容をご確認いただくこともあります。
※条件によりますが、ルールをしっかり決めてしまえば校正無しでの運用も可能です。
【4】印刷・型抜きをして各店舗へ納品
データが完成し無事校了になったら、印刷の工程に進行します。
当社の福浦工場には、印刷機だけでなく型抜きをする機械もあるので、型抜き加工も自社工場内で行っています。
POPは1ピース単位で作成しますが、納品後の店舗でのオペレーションも考え、A4サイズに複数個のPOPを面付けした、シートの状態で納品することも可能です。
以上が、「自動組版を使った、効率的な店頭POPの制作方法」になります。
自動組版でこういったPOPの制作をできるようにするには、「デザインを固定する」という制約があります。
ですが、「制約がある=同じデザイン」であることは、売場においては「赤色のPOPは新商品」「黄色のPOPは値引」といったように、見た目で消費者が販促内容を認知できる、といったメリットもあります。
また、店舗数が多くない場合は、印刷ではなくデジタルプリントでの対応も可能です。
▼印刷(オフセット印刷)とデジタルプリントの違いについてはこちら。
納品についても、各店舗への直接納品もできますし、ご指定の物流センターへの納品にすることも可能です。
また、店頭POPと一緒に納品したい資材、販促物などをお客さまからお預かりし、同梱して納品する、といったことも行っています。
当社の『ロジ工房』というサービスとの連携もできますので、まずはお気軽にご相談ください。
いかがでしょうか?
今回は店頭POPの制作の話がメインでしたが、当社ではさまざまな店頭販促のご提案をさせていただいております。
少しでも興味が沸いた方、「自動組版」で効率的な制作をしたい!と感じた方は、ぜひこちらのお問合せフォームからご連絡ください。
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