
今年もクリスマスのシーズンが近づいてきました。
素朴な疑問ですが、「サンタの服はなぜ赤いのでしょうか?」
一説には、1931(昭和6)年のコカ・コーラ社のクリスマスキャンペーン用広告でイメージカラーの赤が使われてからという説がありますが、もっと昔からサンタの服は赤色だったはず。
そこで今回は、歴史を遡って「サンタクロースの服が赤い理由」を調べてみました。
サンタクロースはいつから赤い服を着ていた?
サンタクロースは、4世紀頃小アジア(アナトリア半島・現トルコ)のキリスト司祭・聖ニコラウスの伝説が元となり、さまざまなサンタ像がそこに重ねられてできたと言われています。
その姿や服装についてはまちまちでしたが、聖ニコラウス司教が儀式で着た服が赤い色だったと伝えられています。
1822(文政5)年に発表された、アメリカの学者クレメント・クラーク・ムーアの詩「聖ニコラウスの訪問」が、サンタクロースの姿を表現。8頭のトナカイが牽くソリに乗り、太った体型や白い髭、愛嬌のある顔が特徴のサンタクロースが登場します。
その後アメリカの画家トーマス・ナストが、1863(文久3)年に「ハーバーズ・イラストレイテッド・マガジン」誌上に赤っぽい衣装を着たサンタを登場させ、1890(明治23)年には「トーマス・ナストのクリスマス絵画集」を出版。
それ以降、サンタクロースは一気に知名度を高め、さまざまな媒体に登場するようになります。
日本でのサンタクロースのすがた
日本では1874(明治7)年、銀座で女学校を経営していた原胤昭が開いたクリスマスパーティに、殿様風スタイルのサンタが現れたのが最初と言われています。
また、1898(明治31)年には、後に神戸新聞社の2代目社長となる進藤信義が「さんたくろう(三太九郎)」を刊行。トナカイでなくロバを従え、袋ではなく柳行李にプレゼントを詰めていたという設定でした。
1914(大正3)年には子ども向け雑誌「子供之友」に赤い帽子、赤い服のサンタが登場しています。
その後はクリスマス行事が普及していき、1928(昭和3)年の朝日新聞には「クリスマスは今や日本の年中行事となり、 サンタクロースは立派に日本の子供のものに」という記事が載るほどになりました。
このように、歴史を遡ってみると昔からサンタクロースには「赤い服」のイメージがあったことが分かります。
ちなみに、サンタクロースの白いトリミングのある赤色の正式な衣装は、「グリーンランドの国際サンタクロース協会」の世界公認サンタの装いということになるそうです。
当たり前になってるイメージでも、調べてみると新たな発見があっておもしろいですね。
最後に、これまで当社が手がけたクリスマス関連の印刷物をご紹介します。
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