乾燥が苦手なのは、肌だけじゃない!
冬は顔や手が乾燥するので、加湿器をつけたりハンドクリームを塗ったり、みなさん乾燥対策をされているのではないでしょうか。私たちの職場でも加湿器を使っています。
実は肌だけでなく、用紙も乾燥を防ぐ必要があるのです!
乾燥すると用紙が反る!
空気が乾燥していると、用紙に含まれていた水分が空気中に抜け、用紙は反ってしまうのです。これは「おちょこ」と呼ばれる「紙くせ」の一つです。例えば、上製本では、表紙に紙と紙を貼り合わせた合紙が使われているため、乾燥すると表紙が反ってしまいます。また、ハレパネでも同様の現象が起きてしまうため、注意が必要です。
逆に、湿度が高いと用紙が空気中の水分を吸うことで伸び、波打ってしまいます。こちらは「波打ち」と呼ばれ、夏に起きやすい現象です。
「紙くせ」について、詳しくはコチラをご覧ください。
湿度管理が大切!
用紙の状態が悪いと印刷がずれてしまうなどの問題がおきます。
これを防ぐためには、湿度管理が重要です。印刷、製本、梱包など、どの工程も同じ環境で行えるよう、当社の工場でも常に湿度や室温が一定に保たれるように管理しています。また、購入した用紙の包みはすぐに開封せず、慣らす時間を設けてから開封、断裁します。納品後も、急激な気温や湿度の変化を避けることで品質の低下を防ぐことができます。
今回は、冬の乾燥と用紙についてお伝えしました。これまでにご紹介した印刷知識についても下のタグで検索できますので、ぜひご一読ください!