9月1日は防災の日 災害後のデマに惑わされないために

コラム

95年前の震災後に広まったデマ

まもなく9月1日、防災の日。
1923(大正12)年のこの日、関東地方を大きな地震が襲いました。
お昼の12時直前の発生ということもあり、食事の準備などを行っていた家庭も多く、各所で火災が発生。死者・行方不明者10万人以上という大災害となりました。

この震災直後、「外国人が井戸に毒を入れて回っている」などという根拠のないデマが生まれ、多くの外国人が言われなき差別を受けました。結果、数千人という規模の外国人が虐殺されたと言われています。

大きな災害発生直後は特に、真偽不明な多くの情報が飛び交います。
「デマやうわさを発信しない。デマやうわさに惑わされない。」
それは、95年も前に私たちが学んだ教訓でした。

95年経っても震災後のデマが絶えない

それから多くの年月が流れ、2011年の東日本大震災。
「製油所の爆発で雨と一緒に有害物質が降ってくる」
「埼玉の水道水は飲むな」
「被災地で外国人窃盗団が暗躍している」
この時もまたこうしたデマやうわさが生まれ、メールやSNSによって一気に拡散されました。
災害直後はテレビやラジオからの情報は寸断されやすくなり、その時に、たとえ不確かな情報でもSNSで流れてくるとつい信じてしまい、シェア(拡散)してしまう。

行政や報道機関がその情報を否定しても、「マスコミが報じない真実」などとして広まっていく…。
「地震の混乱で動物園からライオンが逃げ出した」
2016年の熊本地震でも悪質なデマが拡散し、のちにこのニセ情報を発信した容疑者が逮捕されています。

善意・怒り・不安がデマを広げる?

「自分も何か協力したい」「この事実を広めなければ!」という善意だけではなく、市民が感じる「怒り」と「不安」がうわさを広げる、と指摘するのは、東京大学大学院の関谷直也・特任准教授(社会心理学)。
関谷准教授はインターネットニュースサイト「Buzz Feed NEWS」の取材に対し、東日本大震災後の原子力発電所に絡んだうわさについて、
「怒りを共有してほしいのではないか。原発事故という、とんでもないことが起きて、日常を失ったというやりきれない怒りを持っている。東電や国に対する怒りが、うわさの根底にある」「事実かどうかわからない、結果的に間違っていても、万が一を考えて、ネットで出回った情報をシェアする。あまりにも多くの事例を見てきませんでしたか?」
と語っています。

SNSによるデマ拡散に手を貸さないために

善意であっても、不確かな情報は市民の不安を煽り、また警察や救急の無駄な業務を増やすことで本当に救助が必要とされているところに届かないなど、多くの混乱を生じさせてしまいます。
新聞・テレビ・ラジオなどの既存メディアよりも、SNSのほうがより多くの情報を得ることができる、という側面はあるでしょう。
ただしその中には、真偽不明な情報、古い情報、意図的に発信されたニセの情報があるのも事実です。

その情報の発信元は信用できるか?

前後の発信内容やリンク先のURLアドレスなどから不自然さを感じることができる場合があります

その情報が発信された日・時間・場所は?

正しい情報でも、過去のものであることがあります

SNSの情報を信用する(拡散する)前に上記のことをチェックすれば、ある程度のデマや不正確情報の拡散は防ぐことができます。
もしも自分が拡散した(または投稿した)情報が間違いだと気付いた場合、その投稿は削除し「不正確だったため削除した」ということを発信することをお勧めします。

もしものための防災ソリューション

「『伝える』の最上級へ」をスローガンとする当社も、情報発信を担う以上はメディアであるという自覚を持ち、当社公式Twitter、C.スクエア横浜の公式Facebookなどの媒体で正確な情報発信を心がけています。
また当社には、私も含め多くの防災士が在籍しており、災害時に咄嗟の対応ができるよう、企業・学校や公共機関・個人のお客さま向けの防災ソリューションを提供しています。
詳しくはこちらをご覧ください。

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