野毛印刷の仕事人ファイル No.06 ~ カメラマン 米田 暁 ~

インタビュー / 野毛印刷の人々

野毛印刷の仕事人ファイル No.06
米田暁の「仕事の流儀」

*プロフィール*
米田 暁
クロスメディア推進室 主任
1997年入社 48歳

クロスメディア推進室の一員として、写真撮影の手配と撮影、別セクションである制作課出力Gのサポート、省力化推進、印刷品質の安定をめざしてCMS、印刷機の数値管理サポートを行っている。

印刷会社のなかの便利屋的存在。

印刷会社ではスキャナーオペレーターとしてスタートした米田は、技術職、管理職に就く傍らカメラマンとしてスチール撮影も行う、印刷会社の便利屋的存在。写真学校を卒業し、カメラマンのアシスタント経験を経ていることが、今になって役立っている。印刷会社では、多岐にわたる撮影の仕事を受けることが多いが、自身で可能な撮影は自分で撮る。助っ人が必要な時はフリーカメラマンに頼むというスタンスで、スケジュール表にはさまざまな仕事の予定で埋まっている。

カメラマンにとしての仕事に役立っているスキャナーオペレーターの技術。

アナログ時代のカメラマンはリバーサルフィルムで撮影し、補正や修正の手段は印刷会社などで行っていただめ、カメラマンが直接手を煩わせることはなかったが、デジタルになってからは、必要に応じて自身で補正して納めるというケースが増えた。米田はもともとスキャナーオペレーターであったため画像加工や色調補正はお手のもの。レタッチ技術がカメラマンの技術の一部となった現代、米田の経験はカメラマンとしての仕事に大きく活かされているという。

準備は成果に直結する。

仕事を進めていくうえでのポイントについて米田は、「常に準備を怠らないこと」という。

たとえば外部での撮影の仕事は、何をどんなシチュエーションで撮るかを伝えられない場合もある。現場に行った時に想定されるあらゆることを考え対策を立てておく必要があるが、普段から入念な準備を整えていないと対策が実行できないことが多い。撮影機材、集合場所、撮影場所、道路の渋滞状況、駐車場の有無などはもちろん、完璧に仕事をこなすためには十分な準備が必要であり、それを習慣化させることが大切だ。準備が物事の結果や成果に直結していると実感している。

まずは相手の話を肯定することから話を始める。

 

米田が今抱えているプロジェクトに、CMS(カラ―マネージメントシステム)の管理に関連した印刷の安定品質に向けてのマニュアルづくりがあるという。いろいろな部署が絡む問題であるため、全社を統括して見ていける人が進めないと大きな効果が出てこないと感じている。この仕事のなかで米田が大切にしていることはコミュニケーションの取り方だ。部署や立場の違うさまざまな人と話をする際に、相手の話を決して否定しないことに気をつけている。まずは同意し相手を肯定することからスタートした方が話はスムーズに進む。相手の話を理解する能力を磨けば磨くほど、人の心をつかむことができるようになると確信している。

基本ができないと応用はできない。

仕事がオフの時間、米田の一番の過ごし方は、20年も続けているというアーチェリーの練習をすること。すでに趣味の域を脱している。少なくても平日2日+土日、多い時期は毎日、仕事が終わった後、22時半頃まで練習をしていたとか。全日本社会人選手権への出場経験もある。アーチェリーといえば、心・技・体のなかで、心理面での貢献度が50%を超える数少ない競技だといわれている。アーチェリーが仕事に活かされているのではと問いかけたところ、否定はしなかったものの「何事も基本をちゃんと理解すること」、「基本ができないと応用はできない」という答えが返ってきた。的を射続ける米田の的を射た、仕事に通じる流儀をそこに見た気がする。

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