超話題のあの「映画」に関して

コラム

映画作品でありながら印刷会社のメディアサイトのコラムにまで題材として挙がる超話題作なので皆さん既にその名を聞いたことはあるのではないでしょうか?

その名は「カメラを止めるな!」。

知らない人のために説明をしておきましょう。

「カメラを止めるな!」は俳優や映画監督の養成所であるENBUゼミナールのシネマプロジェクトというワークショップで作られた作品で、先行上映された6日間が毎回完売するほど上映早々口コミで話題になりました。都内2館で上映を開始後も連日の完売(平日の昼さえも!)で現在、遂に47都道府県を制覇し、上映館数も100館を超え、海外の映画祭でも受賞、海外からの買い付けも来ているとか、来ていないとか。

製作費という面から見てもなかなかおもしろい。

ワークショップなので製作費はクラウドファンディングで集めており、その額300万円。邦画大作の製作費が5~10億円程度、大作に限らずもっと予算の低い作品も入れれば平均は数千万円。ハリウッドの大作だと数百億円。それに対して300万円!それでも2館から100館以上に拡大上映するほど人が集まるわけだから、お金とは関係のない部分、それはストーリー、そして編集がいかによいかを物語っているといえるでしょう。

どんな人が作った映画?

監督の上田慎一郎氏は中高生時代から自主的に映画を作っており、高校では文化祭で上映した作品が学内で賞を取り、それをきっかけに演劇部にスカウトされ、演劇部にて作・演出・主演した舞台が近畿の演劇大会で2位に入り、京都造形大学に招かれ特別公演も行うなど学生時代から才能の片鱗を見せている。
しかしその後、大学からのオファーも蹴り、「ハリウッドを目指すなら、まずは英語!」と英語の専門学校に入ったものの馴染めずに退学。退学後に上京し、しばらく何もせず、詐欺で数百万の借金を負ったりしながら5年程フラフラした後、25歳の時に自身を見つめなおして自主映画製作団体に入団。そして入団3か月後に自身の映画製作団体「PANPOKOPINA」を立ち上げる。
「カメラを止めるな!」までに長編1本と短編を数本撮っており、評価はされているものの必ずしもうまくいっていなかったようで、TBSラジオ「アフター6ジャンクション」出演時のインタビューでは、「短編は偉い人に褒められたい、映画祭で賞を取りたいなどの下心があった」と語っている。それに対して「カメラを止めるな!」は「中高時代にただただ映画を作ることが楽しかったように、偉い人に何と思われようが、映画祭に入らなかろうが、自分の好きなものだけを、やりたいことだけをやろうと思った」と語っており、他媒体のインタビューでもたびたび、発言しているように「純粋におもしろいと思える作品を作ろうと思った」ことがこれまでの短編との違いのようである。その発言通り「カメラを止めるな!」は「これを撮った人は映画が本当に好きなんだろうなあ」と思える多幸感に溢れており、映画そのものの筋とは関係なく、観ている者に伝播してよい気分にさせる力がある。

ブームの秘密とは?

前置きが長くなりましたが、この先が困り所。理由は依頼された記事の内容が「ブームの秘密」だから。
これをお読みで既に作品をご覧になった方なら「それは困りましたね。」と同情してくれるでしょう。なぜならばこの作品はいくつものメディアが口を酸っぱくして言っている通り、「事前情報は何も入れなければ入れないほど良い」作品で、予告編も、もっと言えばメインビジュアルすら見ない方が楽しめるタイプの映画なのである。ただ作品を取り巻く現在の状況を見れば、ヒットの理由を挙げるのに作品の内容に言及する必要はないように思う。考えてみてください「スター・ウォーズ」は公開館数が全米でたった32館+元々決まっていた追加公開館数が11館(同時期公開のマーティン・スコセッシ監督の「ニューヨーク・ニューヨーク」が全米400館前後)で、絶対にコケるという下馬評だったのに結果はどうなったかを。例えとしては規模が違うかもしれないし、作品の魅力となるポイントは違うかもしれない。ただ通底するものは同じだと思う。そう要は「おもしろい」ということ。

公開はまだまだ拡大しています。もしまだ疑っている人がいるなら、「カメラを止めるな!カメラを止めるな!うるせえなあ」と思いつつも足を運んでくれれば嬉しいです。きっと観て損はしないと思いますよ。

TAG:映画 

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