商品のブランド力を高める上で重要な役割を持つパッケージ。
当社ではパッケージのデザイン・製造を承っていますが、日本酒やワインなどの酒瓶を入れる化粧箱についてお問い合わせいただくことも少なくありません。
そこで今回は、酒瓶に最適な化粧箱の種類や仕様についてご紹介します。
酒瓶に最適な化粧箱の種類
1.地獄底箱 四角柱
酒瓶は重量のある商品が多いため、パッケージに強度が必要になります。
そこでおすすめなのが、「地獄底」という形状の化粧箱です。
地獄底とは、底部を組み合わせて抜けにくくした仕様のことで、ボトルなどの重量のある内容物を立てて入れる際によく用いられます。「ロック底」と呼ばれることもあります。
一度組み立てれば、底から商品が抜けることはないので安心です。(※事前にサンプルを作成し、確認する工程は必要です。)
酒瓶に限らず、キャラメル箱では耐えきれない重みや高さのある商品には、この地獄底の化粧箱がおすすめです。
2.地獄底箱 酒カートン
こちらも同じく地獄底の化粧箱ですが、さらに酒瓶を入れるのに特化した仕様になっています。
上部に仕切りを入れて瓶を固定することで、輸送時の破損リスクが軽減されます。仕切りにデザインを施せば、蓋を開けた時に印象的な演出を仕掛けることも可能です。
写真はサンプルのため白ボール紙で作成していますが、ダンボールで製作すればさらに強度を高めることができます。
なお、地獄底は組み立てる手間がかかりますが、その分接着にかかるコストを抑えられる利点があります。平の状態であれば保管スペースが少なくすむのも魅力的です。
3.組箱(額あり)
酒瓶を横向きに包装する場合は、「組箱」がおすすめです。
組箱は、通常、蓋と身が分かれており、主にギフト用として用いられることが多いタイプです。
名前の通り紙を組み立てて製作するため、こちらも保管時には平らな状態にして、スペースを節約することができます。
さらに、「額縁」を身の部分に付けて厚みを持たせることで、より高級感を演出することが可能です。
額縁付きの組箱は、立てて梱包する地獄底と比べて重厚感があるデザインに仕上がります。
なお、蓋と身が分かれる構造に加え、額縁を付けることで、コストがやや高くなる傾向があります。
その他、酒瓶のパッケージとしておすすめの仕様
他にも、酒瓶の包装やパッケージとして、以下のような仕様もおすすめです。
・中に緩衝材としてウレタンを敷き、破損リスクを軽減する
・化粧箱に箔押し加工やエンボス加工を施し、高級感を演出する
・金や銀色のインキ、手触りのいい紙を使って、商品やブランドの世界観を演出する
また、商品がギフト用として購入されることが多い場合、包装紙やショッパーを制作するのも効果的です。ECオリジナルや季節限定の包装紙を導入して、売上アップの施策を打つのも良いでしょう。
パッケージは商品の特性にあわせて変化します。
既製品ではなくオリジナルのパッケージを用意して、商品の価値をさらに高めてみてはいかがでしょうか?
株式会社野毛印刷社では、企業さま向けのオリジナルパッケージ制作を行っています。
企画・デザインから製造までを一貫して行っているほか、パンフレットやショッパーなど幅広い印刷物の制作を承っています。また、商品をいかにして売るか、といったマーケティング支援もご提供しています。
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