こんにちは。デジタルプリントサービスグループでオペレーターをしているミヤギです。
今回は、黒紙に絵柄をプリントしたお洒落な印刷物をご紹介します!
(記事初回公開日:2018年9月)
黒紙に印刷?できるの?
今回当社にご依頼いただいた内容は、「黒い紙に黒い文字を印刷したい」というご要望でした。
「黒い紙に印刷」と聞くと、「黒紙に印刷?できるの?」と思われる方もいらっしゃると思います。
黒のように濃い色の紙に印刷をする場合、「一度紙の上に白いインキを引いて、その上に色を乗せる」という手法を取ります。
一度白色を引くことで、濃い色の紙の上でもきれいに色が発色するようになります。
▼白いインキを使った事例はこちら。
ですが、それはオフセット印刷の場合。
部数が少ない印刷物でその手法を取ると割高になってしまいます。
しかも今回は、「黒い紙に黒い文字を印刷したい」というご要望。
上質紙のような黒い紙に黒のインキで印刷をしても、沈んでしまってよく見えないと考えられます。
いったいどうすれば良いのか…。
そこで、デジタル印刷機で黒紙に「黒のトナー」でプリントをする、といった手法を取りました!
デジタル印刷機のトナーは光沢が出るという特性を利用し、このような方法にたどり着きました。
通常、この光沢は嫌われることもありますが、今回はその光沢感が見事にハマった事例になります。
傾ければ文字もしっかり読める、お洒落でデザイン性の高い印刷物ができあがりました。
黒紙にシルバートナーで印刷!
それだけではありません。
さらに今回、黒紙に黒を印刷して「山」を表現したい、というお客さまのご要望がありました。
何度か黒のトナーでプリントをして挑戦しましたが、さすがに黒だけで山の奥行を表現するのは難しい…。
そこで、当社からシルバートナーの使用を提案させていただきました。
シルバートナーはその名の通り、「銀色のトナー」です。
黒紙などの濃い色の紙に乗せても、きれいに発色してくれます。
▼シルバートナーについてはこちらの記事をご覧ください。
何度かシルバートナーを用いてサンプル出力をし、試行錯誤の末に「山」を完成させることができました!
手前に黒のトナーでプリントをし、真ん中から徐々にシルバートナーを混ぜ、奥行きを出しています。
さらに、仕上げに中央に箔押し加工をする、という贅沢な作品ができあがりました。
完成するまでにさまざまな試行錯誤がありましたが、無事お客さまに納得いただける作品を作ることができました。
デジタル印刷の新たな可能性も見えたように思います。
ちなみに、黒紙以外の紙にもシルバートナーでプリントしてみました。
このサンプルは、赤い紙にシルバートナーで印刷したものです。
濃い色の紙にシルバーが映えてきれいにプリントできました。
今回ご紹介したような、「黒い紙や濃い色の紙に文字や絵柄を印刷したい!」と思った方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
当社にはデザイナーが常駐していますので、デザインから承ることも可能です!
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