名刺の漢字の由来について
「ビジネスの始まりは名刺交換から」といっても過言ではないほど、名刺はビジネスパーソンにとって、とても重要なビジネスツールの一つです。
その名刺の「刺」は、なぜ「紙」ではなく「刺」なんだろう…。と疑問に思ったことはありませんか?
現在の名刺の原形を初めて使用したのは、古代中国、後漢の頃。貴族階層の人たちが、訪問先の門前に木や竹に身分や姓名を刻んだ札を戸口に刺して、取次ぎを要請する習慣があったと言われています。
その木や竹を「刺」と呼んだことから「名刺」という呼称が生まれたとされています。
一方、ヨーロッパでは、家に訪問して不在の際に置いていくメッセージカードが名刺の原形と言われています。16世紀頃の話です。
その後は、社交界の挨拶用として使われるようになりました。
日本で最初に名刺が使われたのは江戸時代。和紙に墨で名前を書き、やはり訪問を知らせるために使用されていました。
今のように、印刷された名刺が使用され始めたのは幕末から明治にかけて。文明開化で外交が盛んになると、役人たちが外国人と接するために使うようになりました。鹿鳴館時代は、日本の社交界でも名刺が必需品となりました。
名刺のサイズと縦組み・横組みについて
現在、一般的に日本で使われている名刺のサイズは91×55㎜ですが、欧米の標準サイズは、3.5×2インチ(89×51㎜)です。
日本の名刺サイズは、もともと尺の単位が使われていました。尺の10分の1が寸で、1寸が30.3㎜のため、長辺は3寸で91㎜、短辺は黄金比の√5-1/2 : 1となる55mのものが使われるようになりました。
最近はあえてサイズを自由に変えた、変形サイズの名刺を注文される方も増えているようです。
また、名刺のデザインについては、もともと名前を縦組みで組んでいたため、縦型の名刺が100%でした。社名のロゴを横に組み始めてからは、横型が増え続け、現在は95%の人が横型を使用しているようです。
横型が増えると、また少数派の縦型が印象に残るということもありますし、形を変えたり、開いてみせる折り付きの名刺など、印象を強くする工夫は、まだいろいろ考えられそうです。
立体的な「ポップアップ名刺」
さまざまな工夫が施されてきた名刺ですが、当社では飛び出す立体的な名刺=「ポップアップ名刺」を手がけています。
名刺のコンセプトを考え、ストーリー性を持たせることで、企業や商品、またはその人自身のブランディングに一役買ったり、面白みのある名刺それ自体が営業トークの切り口として武器になったりします。
写真の名刺はほんの一例ですが、全身の写真が載った名刺はとても印象的でユニーク。人に与える印象は見た目が9割とよく耳にしますが、であればなおさら、顔だけではなく全身の姿を先方のお手元に残し、文字通り「全身全霊」でお付き合いさせていただきたい!という気持ちをアピールすることができます。
設計上立てて置いておけるので、「デスクの上に飾っておいてください!」なんてアピールもできますね。
ポップアップ名刺についてご興味がある方は、お気軽にお問合せください。
当社では名刺に限らず、さまざまな「飛び出す印刷物」を手がけています。過去の事例は、こちらのサイトからご覧いただけます。
ぜひこちらの記事も、あわせてお読みください。