郵便番号の歴史
みなさんは、7月1日が「郵便番号記念日」だということをご存じですか?
郵便番号のスタートは1968(昭和43)年7月1日。3桁もしくは5桁の郵便番号が導入されたことから始まりました。
その後30周年を迎えた1998(平成10)年には、それまでの郵便番号の末尾に4桁または2桁を付け加え、現在のような7桁の郵便番号が導入されました。
町域や大きなビルの階層までも個別に郵便番号で指定し、配達できるようになったのです。
日本の郵便の歴史は?
日本における通信制度の始まりは、7世紀後半、伝馬などを利用した「大化の駅制」といわれ、駅制が衰退した後に鎌倉時代以降に飛脚が出現。
戦国時代、江戸時代を経て明治時代に入って飛脚は郵便に移行していきました。
日本の近代郵便は147年前の1871(明治4)年3月11日、東京・大阪間で官営の郵便事業(制度)が開始された日をもって、始まりとされています。
切手好きの人は1円切手の図柄の人物としてご存じかと思いますが、「郵便の父」と呼ばれる前島密という人が、その前年に「駅逓権正」を命ぜられ、郵便の仕組みづくりに取り組み、全国均一料金の制度を作り上げました。
郵便、切手、葉書などの言葉を選択したのも前島自身といわれています。
郵便箱は、当初白木のままや黒塗りだったようで、「郵便箱」という言葉に馴染みがなかったため、「垂便箱」と読み違え、公衆便所と勘違いしたという笑い話が残っています。
鋳鉄製の丸型ポストが最初に登場したのは、1901(明治34)年。日本はイギリスの郵便制度を参考にしたため、赤色が基本色となりました。
1908(明治41)年には「公衆で認識しやすい朱塗りとする」と、正式に赤色に制定されました。
郵便マークの「〒」の歴史は?
郵便マークでお馴染みの「〒」は、1887(明治20)年当時の逓信省が制定したのがはじまりと言われていますが、経緯については諸説あります。
逓信省の頭文字の「T」や漢字の「丁」を図案化したが、「T」は国際郵便の料金不足を示す印だったので上に横棒を1本加えて「〒」にしたとか、単純にカタカナの「テイシンショウ」の「テ」の字から作っただとか、という説などがあります。
郵便局を示す地図記号にも使われて以後親しまれてきた「〒」マーク。
線の太さや形は大きく変わりましたが、民営化により日本郵政となっても、ブランドマークとして引き続き使われていますね。
いかがでしたか?
最近は手紙を出すことも少なくなっているとは思いますが、赤いポストを見かけたら、今回の話を思い出してみてくださいね。
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