カメラマンアカツキのデジタル一眼レフ撮影講座Ⅴ

クリエイティブ / 写真

こんにちは。カメラマンのアカツキです。

前回に引き続き商品撮影について書いてみたいと思います。

 

今回の題材は、腕時計です。

 

自動車と並び、撮影が難しいとされる代表的な商品ですが、

何がどう難しいのか、テスト撮影という形でご紹介したいと思います。

 

まず1つ目は、自立しないという点です。

時計のウラにアルミ板等を使ってキレイに整形し、

イエローワックスや練り消しなどで固定するのですが、これが結構難しい。

 

あまり器用でない私は、このての作業が実はとても苦手です(笑)。

 

次に、時計は「ガラスがはまった光り物」であり、「小さな商品」である点です。

小さなパーツにいかに美しく写りこみを作っていくか、

今回はわかりやすくするためにストロボは1灯のみで、

銀レフを使って写りこみを作り、合成していく方法をとります。

 

まず、時計上の奥からディフューザー越しに1灯、下に銀レフを入れます。

この時点では、まだ細部が表現されておらず、使えるレベルの写真ではありません。

 

次に、銀レフを数枚設置し、時計の左右と

上半分のディティールを再現させたものを合成します。

 

個々のパーツが大分再現させてきましたが、

まだいま一つ輝きがありません。

 

続いて銀レフの位置を変えて下半分と文字盤のディティールを

再現させたものを合成し、ひとまず完成です。

 

銀レフという小さな反射光源の位置を微妙に変えていかなければ、

小さくて複雑に組み合わされたパーツを再現できないことが、わかると思います。

 

今回はストロボ1灯なので、大きな窓の前にトレぺを垂らせば、

自然光でも近いものができるのではないでしょうか。

 

銀レフは安価に自作できるので、興味のある人は試してみてください。

光の繊細さを実感できると思います。

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