印刷物の色校正、どう修正指示をする?
印刷会社に色校正を依頼し、あがってきたものを見て「写真の色味が思ってたのと違う」と感じたことはありませんか?
モニター画面上ではキレイに見えていても、印刷物にすると印象が変わってしまうことも少なくありません。
それもそのはず。モニター画面上での色の表現と、印刷で色を表現するときとでは、表現の仕方が異なるからです。
テレビやスマホなどのモニターでは、色はRGB(赤・緑・青)の3色の光で表現するのに対し、印刷物ではCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・スミ)という4色のインキをかけ合わせることで色を表現しています。そのため、画面上と印刷物とで色の差異が生じてしまうのです。
▼RGBとCMYKの違いについてはこちらをご覧ください。
実際に印刷会社で働いていると、社内やお客さまからの修正指示で「色があさい」「画像がねむい」といった印刷用語が出てくることもしばしば。
ですが、色が「あさい」?画像が「ねむい」??
一体どういった状態のことを指すのでしょうか?
今回は、「あさい」「ねむい」がどういった状態のことを指すのか。また、それを解決するためにはどういった修正を行うのかをご紹介します!
「色があさい」とは。色校正の戻し方
印刷物における「色があさい」とは、色の凹凸が少ない状態をさします。
上の画像がまさにその状態です。
「色が薄いな」「色がすかすかしているな」と感じたときには「色があさい」と使ってみてください。
色があさい場合の修正の仕方としては、色の濃度を上げたり、インキを盛ったりして修正します。
印刷物全体の色があさい場合は、実際の刷りの工程でインキの濃度を上げて調整します。一部の画像や一部分だけ色があさいと感じる場合は、制作の工程で専用のアプリケーションを使って画像データ自体を調整します。
ちなみに「あさい」の反対語としては、「重い」「暗い」などが使われます。こちらもぜひ使ってみてください。
「画像がねむい」とは。色校正の戻し方
続いて、「画像がねむい」という言い回しは、コントラストが弱いときに使われます。模様や色がはっきりしておらず、締まりがなくてくすんでいるようなときのことをいいます。
このようなときには、「コントラストを強めて!」とお伝えください。
制作の工程で画像データを調整して、メリハリがつくような色に修正します。
専門用語というと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、「あさい」「ねむい」などは、自分の中のふわっとしたイメージを上手く言語化できる用語だと思います。
ちなみに、例であげた画像をきれいに修正してみると、このようになります。
全体的に印象がパキッとして、色も鮮やかですね!野菜も美味しそうに見えます。
印刷用語も簡単なものからぜひ使ってみてください。自分のイメージが伝われば、より良いものが作れるはずです。
満足のいく印刷物を作るためにも、今回紹介した内容をぜひ参考にしてみてくださいね!
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