色校正とは?本機色校正と簡易色校正の違いを印刷会社が解説!

クリエイティブ / 印刷・加工

印刷会社へ印刷物を依頼して、できあがったものを見たら、
「自分が想像していた色味と違う!」
……そんな経験をしたことはありませんか?

例えば、

・写真が思ったより暗い
・肌の色が赤っぽい
・顔色が悪く見える

などなど。

こうした「想像していた色のズレ」を事前に防ぐために行われるのが「色校正」です。
色校正とは、本番の印刷に進行するより前に、仕上がりの色味を確認し、色が想像通りかどうか、また、修正が必要かどうか判断するために行う校正のことです。
特に、企業のブランドカラーや商品写真の色味など、「色の正確さ」が求められる印刷物では欠かせない工程です。

今回は、色校正の基本から、本機色校正と簡易色校正の違い、そして当社の色へのこだわりについて解説します。

色校正とは?本機色校正と簡易色校正の違い

色校正には大きく分けて、「本機色校正」「簡易色校正」の2種類があります。

本機色校正とは

本機色校正とは、本番と同じ印刷機・インキ・用紙を使用して行う色校正のことを言います。
実際の仕上がりに最も近い状態の色味が確認できるため、色の厳密な再現が必要な印刷物(商品カタログや図録など)では、当社は本機色校正を推奨しています。

ただし、本番と同じ機械や条件で行うため、コストが高くなる傾向にあります。

簡易色校正とは

一方、簡易色校正とは、DDCP(Direct Digital Color Proofing)校正とも呼ばれており、インクジェットプリンタを用い、専用紙に色を出力して確認する校正のことです。
本機と異なる機械で出力するため、完全な色の再現はできませんが、手軽に色味の確認ができ、コストを抑えることができます。
※ただし、ページ数や印刷枚数によっては、本機色校正と簡易色校正で費用が逆転するケースもあります。

▼本機色校正と簡易色校正の違い

項目 本機色校正 簡易色校正
使用機材 本番と同じ印刷機・用紙・インキ インクジェットプリンタ・専用紙
色の再現性 高い あくまで疑似再現
コスト 高い 安価(ただし部数により変動あり)
適した用途 カタログ、図録、高級印刷物など チラシなど

「色にこだわりたい」「ブランドカラーを正確に再現したい」という場合は、本機色校正を選ぶことをおすすめします。

野毛印刷の色校正のこだわり

当社・株式会社野毛印刷社では、色の再現性と安定性を高めるための取り組みを実施しています。

2011年に、印刷における標準規格である「Japan Color認証制度標準印刷認証」を取得し、以降も継続的に更新しています。(この認証制度は、お客さまが指定する色を適切に再現するために定められた制度です。)

さらに当社では、オフセット印刷機、簡易色校正出力機、デジタルプリンタ、モニタなどのカラーマネジメントを行うことで、各デバイスにおける色管理を徹底し、品質の維持・向上に努めています。

当社の印刷工場の様子は、以下の記事からご覧いただけます。

福浦工場ってどんなところ?隅々まで見せちゃいます!【福浦工場ツアー】

色校正に関するよくある質問

Q.色校正は必ず行わなければいけませんか?
A.必須ではありませんが、色にこだわる印刷物では強くおすすめします。特に、初回印刷や色再現の厳密な指定がある場合は、実施した方が良いです。

Q.色校正の費用はどれくらいですか?
A.印刷物のサイズや仕様、色校正の実施回数によって異なります。お見積りをご希望の方はお気軽にお問い合わせください。(校正のみのご依頼はご遠慮ください。)

Q.色味が想像と違っていた場合、データの修正もしてもらえますか?
A.はい、可能です。追加費用が発生しますが、当社には長年画像の色補正を行っているオペレーターがおります。

「色校正とは?」まとめ

色校正は、「想像していた色味と違う!」といったトラブルを未然に防ぐ、重要なプロセスです。
本機色校正と簡易色校正、どちらを選ぶかは、印刷物の目的や予算、求める品質によって使い分けましょう。

当社では、これまで多くのお客さまの印刷物を手がけてきた経験と実績を活かし、高品質な印刷物を納品しています。印刷物についてのご相談・お見積り依頼は、こちらのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

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マモリン(仮)

きれいな所でしか住めないマリモの妖精。
マモリンという名前だが
社内でもあまり浸透しておらず、
名前の後ろに(仮)を付けられている。

印刷や環境のことについては博識で、
さまざまな『ヒラメキ』を人々に与えてくれる。

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