あなたの「美味しい」が、国境を越えた支援につながる!― WE21ジャパン様の民際協力とフェアトレード

コラム

「民際協力」と「フェアトレード」

「民際協力」という言葉を、ご存知でしょうか。市民や民間団体による、国境を越えた支援活動のことです。

「支援」というと、「困っている人を助ける」という意味合いが大きいわけですが、国が大規模にお金や技術を支援する場合と異なり、民際協力の場合、一方通行で助けるだけでなく、支援先の国や文化の魅力を知るきっかけにもなるようです。「海外に支援に行ったつもりが、逆に教えられて帰ってきた!」という話は、海外協力経験のある複数の方から聞いたことがあります。

身近でわかりやすい例を出しましょう。私が自宅で飲んでいるコーヒーの豆は、民際協力の成果として販売されている、フィリピン産のフェアトレード品です。コーヒー豆の産地としては、少なくとも日本では、フィリピンの認知度は低いのではないでしょうか。お店で、見かけませんよね。
私にとっても最初こそ意外な選択肢でしたし、きっかけは「支援」のつもりの購入でしたが、いまやリピーターです。味と香りに、十分満足したからです。

フェアトレードとは、決して「かわいそうな人たちを助ける」ことではなく、「魅力ある商品を適正な価格で取引する」ことなのだと教えてくれた、良い事例だと思っています。

WE21ジャパン様の取り組み

さて、当社のお客さまでもある、認定NPO法人WE21(うぃーにじゅういち)ジャパン様は、この「民際協力」を推進されている団体様です。そして、WE21ジャパン様のスゴイところは、支援への情熱はもちろん、持続可能な仕組みを構築され、運用されていることです。

WE21ジャパン様は、神奈川と東京に計55店舗の「WEショップ」というチャリティショップを展開されています。オレンジ色のひさしが印象的なお店ですので、見たことある!とか、利用したことある!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「WEショップ」は、自宅で不要になった衣類や雑貨などの寄付を募り、リユース・リサイクル品として販売し、その収益を海外の支援に充てる活動をされています。支援先は、アジア・アフリカ・中南米の計30か国以上に及んでいます。

また、これらの国からフェアトレード品を輸入し、「WEショップ」やイベントなどで販売されています。私たちは、物品の寄付やリユース・リサイクル品の購入、またはフェアトレード品の購入という複数の手段で、こうした素晴らしい活動に協力することができます。

身も心も温まる「ジンジャーティ」

WE21ジャパン様が販売されている数あるフェアトレード品の中でも、私が特に気に入っているのが、フィリピンのベンゲット州というところで作られている「ジンジャーティ」です。

「ティ」とはいうものの、原材料はしょうがと砂糖ですから、正確には粉末の「しょうが糖」なのですが、もともと病院のない山岳地域で家族の健康を守るために作り続けられてきたそうで、飲むと身体も心もホッとする素朴な味わいが、クセになります。
すっかりクセになった私は、まとめ買いして会社の引き出しに常備しているほどです(笑)。肌寒い日にはホットで飲むと本当に身体が温まりますし、暑い日には冷やしても美味しいです。
また、炭酸水に溶くとお手軽に本格的な風味のジンジャーエールを楽しむことができます。

「ジンジャーティ」を販売して得られた収入は、フィリピンの現地の子どもたちの学用品代など家計の足しになったり、村の基金として貯めておき、村人が町の病院などに行かなければならなくなった時の交通費や診療費に使われています。
また、収入を使って村人自身の手で薬草療法や鍼灸を行ったり、マッサージによる保健活動を行ったりと、様々な形で現地の暮らしの向上にもつながっています。
私たちが「ジンジャーティ」を飲むことが、病院のない村での健康づくりの応援にもなるのです。

買ってみたい!という方は、WE21ジャパン様のホームページからも購入可能ですので、ご利用ください。民際協力とフェアトレードを知るきっかけとして、また、暮らしに新たな魅力と豊かさを加えるきっかけとしても、ぜひ一度、お試しください。

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