バレンタインデーが近いということで、 バレンタインをテーマに日本の音楽史を検証してみた!!

コラム

音楽好きの私ですが、これまでこのサイトでは、音楽ネタを書くチャンスがありませんでした。当サイトは「ヒラメキ工房」。ヒラメキといえば音楽や歌づくりもヒラメキが肝心ということで、はじめての音楽記事にチャレンジしてみました。

今回は、2月14日のバレンタインデーを意識したバレンタインデー特集ということで表題のとおりバレンタインをテーマに日本の音楽史を検証してみました。気になる曲がありましたら、ぜひYoutubeなどでチェックしてみてください。

ご存知のように「バレンタインデー(Valentine’s Day)」は、ローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌスに由来する記念日で、恋人同士の愛の誓いの日とされています。日本には1960年前後に伝わったといわれています。女性が男性に対して愛を込めてチョコレートを贈るという日本型のバレンタインデーが定着したのは、1970年代後半。チョコレートメーカーの仕掛けからスタートし、日本独自の習慣になっていきました。

さて、「バレンタインをテーマにした歌」ですが、海外では「マイ・ファニー・ヴァレンタイン(My Funny Valentine)」という代表的なジャズ・スタンダードの楽曲もありますが、

日本の音楽界のなかのバレンタインソングはクリスマスをテーマにした歌と比べるとヒット曲の数ではかなりの差をつけられているように思えます。

バレンタインをテーマにした代表曲は?

そんななかで一番印象に残っているのは、1986年にリリースされた国生さゆりwith おニャン子クラブの「バレンタイン・キッス」でしょうか。渡り廊下走り隊をはじめいくつかのグループがカヴァーしていますし、毎年のバレンタインデーの定番曲といえばこの曲ですかね。

最近は2013年の Perfume「チョコレイト・ディスコで」、SKE48の「チョコの奴隷」、2014年の家入レオ「チョコレート」、嵐の「Bittersweet」などがありますが、ある音楽雑誌が10代~30代の男女を対象として行った「バレンタインに聴きたい曲ランキング」では上記の曲などに混じって5位にAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」が入っていました。

歌詞に「ハートのフォーチュンクッキー」という言葉があるので、そういう結果になったと思いますが、バレンタインを意識して書かれたものではないような気がします。

昭和の隠れた名盤にバレンタインソングが隠れていた!?

では、明らかにバレンタインソングをテーマにした曲が、いったいいつ頃から登場したのか、過去にさかのぼってチェックしてみました。私が知る限りの最初の楽曲は1977年、いしだあゆみの「バレンタイン・デー」だと思います。

昭和の隠れた名盤のひとつ、「いしだあゆみ & ティン・パン・アレイ・ファミリー  アワー・コネクション」というアルバムの収録曲です。伝説のソフトロックバンド、ティン・パン・アレイと歌謡曲が融合したこのアルバムは、「J-POP」のルーツ、「ニューミュージック」の出発点に立つほどのすごいアルバムなのです。

このアルバムのプロデューサーは「ブルー・ライト・ヨコハマ」の作詞をしている橋本淳ですべての作詞を担当。作曲は細野晴臣と荻田光雄。演奏は細野晴臣、鈴木茂、林立夫のティン・パン・アレーのメンバーを中心に、矢野顕子、吉川忠英、佐藤博、羽田健太郎、知る人ぞ知る、日本の音楽界を支えたサックス奏者、ジェイク・H・コンセプションなどが参加。コーラスに山下達郎、吉田美奈子という豪華なメンバー。 全12曲ソフトロックで味付けした歌謡ポップスという雰囲気。いま聴いても古くさいという印象はなく、むしろなかなかクールでおしゃれ。けだるい感じのいしだあゆみの歌唱も含めて、とても魅力的なのです。

この「バレンタイン・デー」はもの悲しい印象のささやきソング。日本のバレンタインソングの幕開けを飾るには、寂し過ぎる歌でもあります。

いしだあゆみといえば「ブルーライト・ヨコハマ」くらいしか知らないという多くの人に教えてあげたい。ほとんど誰も知らないようなアルバムのなかの1曲であるこの「バレンタイン・デー」はカラオケDAMで歌えるということ。

約40年間のバレンタインソングを調べてみた

ついでですが、今回調べることができたバレンタインをテーマにした歌を以下に載せておきます。「あぁ、この曲懐かしい」とか「これ聞いてみたい」とかありましたら、ぜひチェックしてみてください。時代とともに増えていく様子も確認できます。

1970年代

「バレンタイン・デー」(いしだあゆみ&ティン・パン・アレイ・ファミリー) 1977年
「セプテンバー・バレンタイン」(佐々木幸男) 1978年
※3月14日の「ホワイトデー」から半年目の節目に、女性から別れを切り出す日というセプテンバー・バレンタインという設定がこの時代にありました。
「Blue Valentine’s Day」(大滝詠一) 1978年
※山下達郎をはじめ多くの歌手がカヴァーしています。ちなみにコアなファンしか知らないこと。細野晴臣、大瀧詠一、松本隆、鈴木茂が在籍したロックバンド「はっぴいえんど」の結成当初のバンド名は「ヴァレンタイン・ブルー」でした。
「涙のワンサイデッド・ラヴ」(竹内まりや)  1979年

1980年代

「毎日がバレンタイン」(柏原芳恵) 1980年
※当時柏原よしえ名義でのデビュー2枚目のシングルでした。
「八月のバレンタイン」(河合奈保子) 1983年
「Everyday’s Valentine ~想い焦がれて~」(稲垣潤一) 1983年
「バレンタイン・キッス」(国生さゆり) 1986年
「ぼくのバレンタインデー」 (とみたいちろう) 1987年
※NHKみんなのうた

1990年代

「エンドレス・バレンタイン」(EPO) 1990年
「Valentine’s Eve~りぼんをほどいて~」(西司) 1990年
「真夏のバレンタイン」(林原めぐみ) 1991年
「毎日がヴァレンタイン」(久野かおり) 1991年)
「バレンタインに黒バラを」(九能小太刀)1991年
「My Funky Valentine」(スターダスト・レビュー) 1992年
「バレンタイン・イヴ」(近藤ナツコ) 1995年
「毎日がバレンタインだったら ~エルザとエリック~」(bridge)1995年
「最後のバレンタイン」(西脇唯) 1995年
「8月のバレンタイン」(ビビアン・スー) 1996年
「あなたのやり方で抱きしめて」(丹下桜) 1997年
「Valentine’s RADIO」(松任谷由実) 1989年
※私はこの曲を聴くとバブルの時代が甦ります。

2000年代

「バレンタイン大作戦」(ロッキン=ヨーコ) 2001年
「バレンタイン~愛込めハンドメイドチョコ~」(完全メイド宣言) 2006年
「Gunpowder Valentine」(ELLEGARDEN) 2006年
「Hot chocolate」(RIP SLYME) 2006年
「Hot chocolate」(RIP SLYME) 2006年
「チョコレイト・ディスコ」(Perfume) 2007年
「Valentine」(SION) 2007年
「死ね!バレンタイン・デー」(藤岡藤巻) 2007年
「Bitter or Sweet」(Sweet Vacation) 2008年
「チョコレート魂」(松浦亜弥) 2009年

2010年代

「バレンタインデイ~わたし恋してる~」(中野腐女シスターズ) 2010年
「Happy Valentine Day」(広瀬香美) 2010年
※声が元気な広瀬香美らしさ全開の1曲です。
「バレンタイン大作戦」 (沙羅マリーfeat.SEAMO) 2010年
「腐れ外道とチョコレゐト」(ピノキオP feat.初音ミク) 2011年
「チョコレート」(木村カエラ) 2011年
「バレンタイン・キッス」(渡り廊下走り隊7)、2011年
「もぎゅっと“love”で接近中!」(μ’s)2012年
「お願いヴァレンティヌ」(HKT48) 2012年
「世界中に君は一人だけ」(吉川友) 2013年
「チョコの奴隷」(SKE48)2013年
※キャッチコピーは「義理でもいいから欲しかった」
「ビターチョコ・バレンタイン」(愛乙女★DOLL) 2013年
「Valentine’s RADIO」(吉川友)  2013年
「Would You Be My Valentine?」(WHITE ASH) 2013
「Valentine Eve」(Tiara) 2013年
「BE MY VALENTINE」(Tommy february6)  2014年
「Real Valentine」( EXILE ATSUSHI )  2014年
「Chocolate Kiss」(LinQ) 2014年
「Bittersweet」(嵐) 2014年
※松本潤主演 フジテレビ系月9ドラマ『失恋ショコラティエ』主題歌
「僕と君のバレンタイン」(小林豊) 2014年
「ギミチョコ!! 」(BABYMETAL) 2015年
※BEBYMETALの代表曲。単にチョコレート食べすぎたというような楽曲ですが、バレンタインデーのBGMには使われ続けられそう。
「Valentine」(WHITE JAM) 2015年
「Valentine Eve」(井口裕香) 2016年
「純白アントワネット」(放課後プリンセス) 2016年
「雨音valentine」(Fairy April) 2017年
「CHOCOLATE」(ちゃんみな) 2017年
「ポイズンチョコレート」(Purple Stone)  2017年
「1日遅れのバレンタイン」 (feat.erica H!dE ) 2017年
「リバーシブル→バレンタイン(Bitter Sweet)」(KUROFUNE) 2017年
「BE MY VALENTINE」(Hey!Say!JUMP) 2018年

バレンタインをテーマにした歌を検証してみてわかったことは、バレンタインソングがニューミュージック→J-POPの流れの中で増え続けてきたこと。目立たない曲が多いわりには意外と個性的な曲が多いこと。

しかも、上記のように年々増えているようですが、アルバムのなかの1曲やシングルのカップリングという扱いが多いように思われます。音楽業界的には、バレンタインでヒット曲を狙うのは難しいという風潮があるようです。クリスマスソングのようにCMともあまり結びつかないようですし、幅広い層に向けた歌がつくりにくいというのもその理由のような気がしますが、いかがでしょうか。

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