環境がこころとからだに与える影響は大きいと言います。最近、職場の雰囲気はどうですか?なんだかみんなイライラしている気がする…。そんなあなた!「整理整頓」でその問題が解決するかもしれません。
職場での整理整頓が大切な理由
「別に今のままでも問題ないし、忙しくてそんな暇ないよ」という声が聞こえそうですが、待ってください!もしかすると片付いていない職場があなたの足を引っ張っているのかもしれません。なぜなら…
片付いてない職場は時間泥棒である
「ビジネスパーソンは探し物に年間150時間を費やしている」という研究結果があるそうですが、探しものをしている本人の時間以外に、「〇〇さん、あれはどこだっけ?」と聞かれたほかの人の時間を奪うこともあります。
いったん途切られた集中力の回復には時間がかかると言います。もし、その人がその時とても仕事に没頭していたのだとしたら、非常にもったいない話です。
片付いていない職場はやる気を奪う
「あの仕事をしなくちゃならないけど、探さなきゃいけないんだよな…」と思えば、面倒だと気持ちが沈んだり、その仕事をずるずる後回しにしがちです。不要な物や掲示物の多い職場では、視覚からくるたくさんの情報によって、知らず知らず脳が疲れてしまっている場合もあるそうです。
では、いったいどうすればよいのでしょうか?
まずはとにかく「捨てる」こと「物を減らす」ことです。物を減らせば空間が生まれ、作業が楽になります。たくさんの物の中を探したり、迷ったりという無駄な時間が減らせます。
私の部署では最近、20年かけて溜まったソフトやフォントなどの大量のフロッピーディスク(!)・CD・MO・DATなどを一気に処分し、大きなキャビネット2個半ほどのスペースを空けることができました。
棚を移動して、今までふさがれていた窓が開くと風が入り、とても清々しい感動でした。働く人たちのイライラも前より減ってきたように思っているのですが…。整頓はそのあとのことになりますが、ここでは書ききれませんので今回は、その経験で得た「捨てるコツ」をいくつか紹介します。
捨てるコツその1:「ゴールをイメージしてみよう」
なにを捨ててよいかわからないという人は「自分にとって理想のオフィスにする」とか「みんなが仕事に集中できる環境しよう」など目標をたて、ぼんやりとでもよいので自分なりにゴールをイメージしてみるとよいかと思います。例えば、よく使うものだけが置かれた職場で、サクサク仕事が進んで、将来取り組んでいきたい分野の参考資料がみんなのすぐ手の届くところに並んでいて…など。
そのゴールを目指して…となれば、どれが要らないかが判別しやすくならないでしょうか?
捨てるコツその2:「雑音を減らす」
もう一つのコツは、言い方は変ですが「視界から雑音(ノイズ)を減らす」というつもりで周りを見るということです。ずっと見慣れた光景だと見過ごしてしまいがちな「このポスターずっと貼ったままだけど、ないほうが雑音がなくなるな(という気がする)」とか、「前から貼ったままの掲示物、いっぱいあってうるさいな」と気になってきます。
捨てるコツその3:「昼食後・数分・毎日やる」
企業によっては短期間に全員で一斉に2S(整理・整頓)活動を行うところもあるそうですが、今回私の部署では昼食後に毎日少しずつ1S(整理)活動を行いました。午前中は脳がクリアな状態なので仕事に集中することにして、昼食後の5分~20分ほどを掃除と整理にあてました。体を動かすちょっとしたエクササイズ代わりにもなり、いつもだとちょっと気だるくなる午後も仕事に集中できておすすめです。もちろん、職場や個人によって違いますので、自分たちにあった時間を見つけるとよいと思います。
いかがでしたか?みなさんも無理のない仕組みをつくって、すっきりした働きやすい職場を目指して、あきらめずに一緒に頑張っていきましょう!