11月11日と1月28日はコピーライターの日。販促に欠かせない“言葉のチカラ”を考える

コラム

「コピーライターの日」とは

「コピーライターの日」という記念日が年に2回あります。

ひとつ目は11月11日
2007(平成19)年に、株式会社宣伝会議がコピーライター養成講座開講50周年を記念して制定しました。数字の「1111」が、鉛筆やペンが並んだように見えることが由来です。

もうひとつは1月28日
1956(昭和31)年、この日に著作権を国際的に保護する条約「万国著作権条約」が公布されました。
著作物に「Copyright」の頭文字を丸で囲んだ記号「©」を、付記することが定められた日です。つまり、著作権を意味する「Copyright」に、広告文を作成する人を意味する「Copywriter」をかけ合わせてつくられた記念日とされています。
詳しい経緯は不明ですが、その制定理由に私はずっと疑問を感じていました。

コピーライターという仕事の歴史

そもそも「Copy」という英語はさまざまな意味があります。
複写を表す「コピー」はほぼ日本語のように使われていますし、「写し」「複製品」「模倣」「謄本・抄本」、出版物を数える「部・冊」などの意味もあります。
さらに、表現方法としての「原稿」「広告文」という意味もあることから、「広告の文言を作成する人」として、仕事のジャンル「コピーライター」という言葉があることになります。

日本初のコピーライターは、江戸時代にエレキテルを復元したことで知られる平賀源内だといわれています。
「土用の丑の日」にうなぎを食べるキャンペーンを広めたり、歯磨き粉などの広告文を書いたりと、モノを売るために広告主の意図に沿った職務を果たした人物といえるでしょう。

一方、世界で初めて職業としてコピーライターと呼ばれたのは、ジョン・E・パワーズだといわれています。1880年代後半、広告を担当したデパートで売上を2倍にしたことで有名になりました。

コピーの本質的な哲学を残したのは、後に「コピーライティングの生みの親」と称されたジョン・E・ケネディです。
1904(明治37)年にシカゴの広告代理店ロード&トーマス社に赴き、経営者らと広告の定義に関する議論を展開。そこで定義したのが、広告やコピーを語るうえで有名な言葉「Advertising is salesmanship in print(広告は印刷されたセールスマンシップだ)」です。
現代の広告理論の基礎とコピーライティングの技術は、ここから確立していきました。

言葉が生み出す販促の力

日本でコピーライターという職名が使われ始めた正確な時期は定かではありませんが、「広告文案家」や「アドライター」と呼ばれた時期もあったようです。

1950年代にアートディレクターの専門的職能を確立するために「ADC(東京アートディレクターズクラブ)」が設立されましたが、当時の作品を紹介するADC年鑑のクレジット欄には、アートディレクター、イラストレーター、写真家の名前だけ。コピーライターの職名は掲載されず、その存在を示すために1962(昭和37)年に「TCC(東京コピーライターズクラブ)」が誕生し、コピーライターの地位向上をめざしました。

その後はご存じのように、印刷メディアだけだった活躍の場はあらゆるメディアへと広がり、注目度の高い職業となりました。
コピーライターは、今日も言葉の力で人と社会を動かす作業に励んでいます。

言葉づくりから、販促をもっと効果的に

当社では、印刷物のデザイン・印刷はもちろん、販促効果を高めるためのコピーライティングや企画立案も承っています。
「伝わる言葉で商品の魅力を引き出したい」「キャンペーンを印象的に見せたい」といったご相談もお気軽にご連絡ください。

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スローニン
レジェンドライター

ずっと制作畑を歩み続ける謎の素浪人。
スローな生き方を好む素老人でもあります。

特技というほどではありませんが、
ネット検索の裏ワザを駆使することができます。
カラオケボックスで10時間歌い続けることができます。
横浜の歴史にはわりと詳しい方です。

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