WEBコンテンツ制作に追い風!? PIXTAの音楽素材販売開始の背景にある市場とは

クリエイティブ / 動画

チラシやWEBバナー作成時など、なにかと役立つストックフォトサービス。写真やイラストを無料または数百円から入手できるということで利用されているかたも多いのではないでしょうか。

ストックフォトなどの販売で有名なPIXTA(運営:ピクスタ株式会社)が、10月からBGMや効果音など8万点の音楽素材の販売を始めました。同社は写真素材の販売に始まり、その後、イラスト素材、動画素材と販売素材を拡大していました。今回新たに、そこに音楽素材の販売が加わったのです。

PIXTAが意識している市場とは?

音楽素材販売を始めたPIXTAは、いったいどのような市場を意識しているのでしょうか。それはもちろんWEB動画市場。

動画は音楽のチカラでその完成度が大きく左右されるのはご存知のとおりですが、多くの権利者が複雑に絡む市販CDの楽曲を使用することは、使用許諾申請の手間や経済的にハードルが高いのが実情です。そのため多くのWEB動画には、いわゆる「フリー楽曲」(法律上の「著作権フリー」とは異なり、規約の範囲内で自由に使用できる)が使用されています。ここにPIXTAが参入したのです。

WEB動画市場は拡大の一途

通信環境の整備、携帯端末の高機能化、配信プラットフォームの進化に加え、SNSなどのソーシャルメディアの普及により、動画広告市場規模は増加し続けています。サイバー・コミュニケーションズとD2Cの共同調査では、2017年の動画広告費の市場規模は1,224億円と予測。2014年の4倍以上と見込まれています。

従来は、音楽素材販売サイトと動画素材販売サイトが別々なことが多く、そのサイトごとにログインして購入する必要があり、料金の支払いなども含め多くの手間がかかっていました。

今回のPIXTAの音楽素材販売開始により、PIXTAのサイト内で動画と音楽を同時に購入でき、利便性が大幅に向上したのです。

当面は提携サイトの楽曲のみを販売

現在のところ、PIXTAで販売される音楽素材は、同社と提携したフリー楽曲素材販売のAudiostock(運営:株式会社クレオフーガ)の楽曲のみ。写真や動画素材はPIXTAに登録されたクリエイターによる販売を行っていますが、音楽素材については当面はそのような方式は採用しないようです。

2018年度内には音楽素材購入者1,000人を目指すというPIXTA。動画市場の拡大とともに、今後の利用者の増加傾向が気になりますね

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