こんにちは。営業部のTです。
先日ついに、野毛印刷オリジナルの「特色チップ」が完成しました!
と急に言われても、「特色チップって何?」「どうしてわざわざオリジナルを作ったの?」
こう思われる方がほとんどだと思います。
そこで今回は、特色にどんな役割があるのか、また、なぜ印刷会社オリジナルの特色チップを作ったのか、を中心に「野毛印刷オリジナル特色チップ」についてご紹介します!
特色とは
まずはじめに、「特色とは何か」について解説します。
特色とは、プロセスカラー(CMYK)インキ以外の印刷用インキのことをいいます。
DIC(大日本インキ)、TOYO(東洋インキ)、PANTONE などの特色インキがよく使われ、色は各メーカーオリジナルの番号で管理されていて、何百種類もの色があります。
そして、この特色の見本帳を「カラーチップ(特色チップ)」と呼んでいます。
なぜ特色を使うの?
では、なぜ「特色」を使うのでしょうか?
かつては単色印刷が一般的で、それぞれ色を調色して印刷していました。版画の要領ですね。
その後、カラー(プロセス)印刷への移行に伴い、CMYKのプロセスカラーで表現しきれない「企業ロゴ」や、特に目立たせたい金色や銀色・蛍光色などが、特色で印刷されるようになります。
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近年、カラープリンタが身近となり、またネットプリントの台頭とともに、特色を請ける印刷会社が激減しています。
今ではお問い合わせで「特色印刷はしてもらえますか?」と訊かれるようになりました。
オリジナル特色チップを作った理由
では、なぜ特色を請ける印刷会社が激減しているのでしょうか。
特色印刷はインキ代以外に、数百ある色チップに合わせてインキを調合する技術料、インキをインキメーカーから購入する輸送料、印刷機インキ壺の洗浄作業料、などなど、意外と費用がかかります。
だから特色を廃止にする会社が多いんですね。
また、印刷の色数を4色から特色1色に減らしたからといって、安く上げられる、ということにもなりません。
さらにお客さまも、数百種類ある特色インキの中から、使う色を選び出すのは大変です。
そこで当社は、このような印刷業界の現状を踏まえ、お客さまの負担も減らした特色印刷を実現するべく、「オリジナル特色チップ」の作成に至ったというわけなのです。
「野毛印刷オリジナル特色チップ」の特徴
そんなオリジナル特色チップの特徴としましては…
・実用的なカラーラインナップ
・調色がないラインナップのため時間短縮が可能(一部カラーは調色有り)
・金銀は品質に自信のある「女神インキ」を標準仕様に
ぜひとも金銀の印刷でお試しください!
特色印刷についてよく頂く質問
さらに、特色印刷についてよく頂く質問をまとめてみました。
Q.「オリジナル特色チップ」以外の特色印刷は請けてくれるのでしょうか?
A.承れます(ただし特練り料金がかかります)。お持ちのチップナンバー等でご指定ください。
Q.費用はどのくらいかかりますか?
A.使用量と色によって変動します。例えば、軽い絵柄の金赤を1,000枚程度(1缶/kg)印刷するとして、印刷料金以外にインキ代、輸送料、洗浄料、など15,000円程度かかります。
Q.どんな色が特色に向いていますか?
A.金銀、蛍光色、オレンジ、ピンクなど、プロセスでは表現しにくい色域のものは、特色を利用する意味があります。
Q.特色を使用しない工夫はできますか?
A.一度ご相談ください。プリンティングコーディネータがご相談に乗り、別の方法がないかご提案させていただきます。
その他気になることや不明点がありましたら、お問い合わせいただく際にお申し付けください。
今は特色使ってないけれど…という方にも!
さらに、現在「特色印刷を考えていないけれど…」という方も、以下の印刷物を作成している場合は、ぜひお問い合わせください。
・季刊誌、定期発行物、会報などをお取り扱いのお客さま
・CI・VIカラーを運用のお客さま
・その他、デザインでお悩みのお客さま
場合によっては、特色を使った方がより効果的な印刷物の作成につながります。
私たちのクリエイティブの力で解決しますので、ぜひご相談ください!
オーダーメイドの特練りインキと比べて、皆さまが特色印刷をご利用しやすくなる工夫をして、当社は特色印刷を請け続けてまいります!
「野毛印刷オリジナル 特色チップ」にご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。
(※現在お取引実績があるお客さま、またはこれからお取引予定のお客さまに限らせていただきます。)
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