折紙の歴史―人々の想いを込めて届けられる折紙―

コラム

小さいころから親しみのある折紙。

私も子どもが小さいころ、よくいっしょに折紙を折りました。たまに幼稚園や小学校の友達にあげたいから、たくさん折ってと頼まれることもあって、嬉しいながらも辛い日を過ごしたこともあります。ある年のクリスマスには、サンタクロースを30個近く折ったことも…!

折紙は、ただの四角い紙一枚が、植物や動物になったり、乗り物になったりと、気軽で楽しい遊びです。最近では、インターネットやYouTubeでさまざまな折り方の説明がのっているので、それを参考にして折ることもあります。

折紙の歴史

日本の紙の歴史は、7世紀ごろに大陸から紙の製法が日本に伝来したことに始まります。その後、紙を作る文化が広まり、薄くて丈夫な和紙が作られるようになりました。当時、高価だった和紙は神様への供物を包む際に使われたり、平安時代には、貴族の間で和紙を使ってきれいに贈り物を包む習慣ができました。そして、紙を包むときの折りに着目し、贈り物や捧げものを美しく折って包む儀式折りが生まれました。

室町時代になると、現代の折紙のかたちである遊戯折紙も少しずつ広まり、折り鶴もこの頃から作られるようになったそうです。

江戸時代の寛政9(1797)年には世界で最も古い折り紙の本「秘傅千羽鶴折形」が出版されています。この本は、49種類の連鶴(1枚の紙から作る連続した折り鶴)が記載されており、羽が繋がっていたり、くちばしが繋がっていたり、1羽の鶴に何匹もくっついていたりと、どんな風に折ったらそんな鶴になるの?という奥が深いものばかりです。

平和折り鶴再生紙

今では、世界共通語として世界中で親しまれている「ORIGAMI」。当社では、平和折り鶴再生紙を使用した名刺やメモ帳の制作を行ってきました。

平和折り鶴再生紙は、広島市の「原爆の子の像」に捧げられた折り鶴を、再生紙として甦らせたもので、広島市公認の「折り鶴再生モデル事業」の一貫として、収益金の一部は平和貢献事業に寄付されています。

CSR活動の一環として、ふだん使っている印刷物の紙を、「平和折り鶴再生紙」に変えてみるのもいいのではないでしょうか?

以上、「折紙の歴史―折紙には人の想いが込められている―」でした!

ぜひこちらの記事もお読みください。
*【紙を変えることで社会貢献につながる】ぜひ印刷物で使ってほしい紙3選

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