前回は2020年1月の「販促企画のツボ」を解説しました。1月の販促企画は12月中の準備が「モノをいい」ます。多くの会社さんにとって繁忙期となる12月のうちにどれくらい準備の時間を割くことができるかが成功のカギになりそうです。気候は例年よりも比較的暖かく、降水量・雪の日についても例年より少なくなりそうという気象庁の予測データも出ています。
さて、今回のテーマは「2020年2月の販促企画のツボ」です。
徐々に日本に浸透している外国産イベントを狙う
「ハロウィン」は秋の一大イベントとして日本に浸透していますが、昨月の11月もふたつ、海外にルーツがあるイベントが日本の市場でも開催されました。なんとなく思い浮かびますかね。どうでしょう。「独身の日」と「ブラックフライデー」というイベント、目にしたり耳にしたりすることがあったのではないでしょうか。
「独身の日」は中国で11月11日に祝われる「独身者の日」をルーツにしており、中国のオンラインモール「アリババ」が中心にEコマースの商戦日としてブランドをつくりました。「ブラックフライデー」は11月の第4木曜日におこなわれるクリスマス商戦の初日のセール日。こちらはアメリカが発祥の地です。インターネットやインバウンドの影響でボーダレス化が進み、海外のイベントを日本でも、という傾向が強くなっているものと思われます。
そういった観点からすると、中国の旧正月である「春節」は日本でも販促イベントとして影響が強まっていく可能性があります。特に2020年はオリンピック開催の年ですから、中国からのインバウンドもさらに増えるはずです。ちなみに2020年の旧正月は1月24日から1月30日の7日間。若干、2月には被っていませんでした・・
バレンタインデー、ホワイトデーはビジュアル重視で
通常だと2月の一番の販促イベントはバレンタインデーになります。2019年の市場規模で約1,260円。毎年数%の下がり傾向にあるのは、プレゼント用のチョコが減っているからでしょうか。販促企画の準備となると、12月中にバレンタインデーの準備をおこない、1月の成人式明けごろから販促企画をリリース、1月中旬からホワイトデーの準備をおこない、2月のバレンタインデー後から販促企画をリリースというのが通常の流れになります。
バレンタインチョコの自分買い、友チョコなどが流行っている傾向から考えると、やはりバレンタインの企画はビジュアル重視、SNS映え重視で検討をしていくのが2020年もセオリーかもしれません。ストーリー(動画)の活用も高まっていますから、野毛印刷の立体工房(POPUP)のような動きのあるノベルティなどは「シェア(拡散)」の対象になるかもしれません。少し、宣伝です。