「販促企画のツボ」の連載、第十五回目です。
前回は2019年6月の「販促企画のツボ」を解説しました。2019年の6月は5月に比べると小粒感のある販促イベントが多いですが、逆に「いかに自社に合った販促企画を立てられるか」その腕が試されます。「どの対象顧客にどうアプローチするか」を考えて、差別性のある販促企画を立ててみてください。
それでは今回のテーマ「2019年7月の販促企画のツボ」に入ります。
夏はイベントが目白押しも、やっぱり気になるのが「天候」
7月といえば「七夕」「お中元」「土用の丑の日」「夏祭り」「花火大会」などイベントが目白押しです。学生は順々に「夏休み」に入っていきますし、社会人でも早い方は7月中に「夏季休暇」を取得する方もいるのではないでしょうか。と、これらのイベントに販促企画を合わせていけば良いかと考えたいところですが、販促企画の成功を左右する要因のひとつは「天候」ではないでしょうか。
昨年(2018年)の7月は東日本・西日本で記録的な高温になりました。観測史上日本一である41.1℃を埼玉県熊谷市で記録したのは「2018年7月23日」でした。同日の東京の最高気温は39℃で観測史上第三位、同日の大阪の最低気温は28.4℃で、こちらは大阪では過去もっとも高い最低気温になりました。昨年は7月から記録ずくしだったわけですが、一昨年(2017年)は涼しい夏だったんですよね。この読みが販促企画の力の入れ方に関わってきます。
気象庁が発表している今年(2019年)7月の気候の予測としては、平均気温は「ほぼ平年並み」、降水量は「平年並みか多い」となっており、若干の天候不安が懸念されます。昨年は「平成30年7月豪雨」と呼ばれる集中豪雨が起こりました。今年も天候の変化に注意が必要です。
夏からトレンドになる「5G」というキーワード
もうひとつ頭に入れておきたいキーワードがあります。「5G」という言葉を耳にした方も多いのではないでしょうか。「5G」とは次世代の通信技術で、現在の「4G」「LTE」からさらに通信が進化します。2020年の実用化に向けて、利用の検討やテストが進んでいます。最近でもテレビなどメディアで「5Gになることで何が変わるか?」を特集されることが多くなりました。
実用されるのは来年の2020年なのですが、この夏にキーワードとして頭に入れておきたい理由があります。今年の9月から開催されるラグビーのワールドカップ日本大会にて、「5G」が試験導入されることになっているのです。ですので、7月には「5G」のキーワードがさらにメディアに露出されるはずです。
通信技術は現在のマーケティング活動の中核のひとつです。その本丸が「5G」という形で新しくなります。世界中で「5G」の研究は進んでいますが、日本は2020年に東京オリンピックを控えており、東京オリンピックが「日本の5G技術の活用の場」として世界にアピールされるでしょう。「5G」以外にも、「東京オリンピックのために準備してきた」ものが続々明るみになると思いますので、ぜひ注目して販促に活かしてください。