「販促企画のツボ」の連載、第十一回目です。
前回は2019年2月の「販促企画のツボ」を解説しました。2月の一大イベントといえばバレンタインデー。クリスマスや年末年始のお休みを挟みますから12月上旬から準備を進めたいところです。また1月中旬から受験もスタートします。受験生だけではなく、受験生の親御さんお爺ちゃんお婆ちゃんなど、対象を変えた販促も面白いかもしれません。
さて、今回のテーマは「2019年3月の販促企画のツボ」です。
3月はトレンドの動きに注意する月
3月のイベントといえば「ひな祭り」や「ホワイトデー」「卒業式」が思い浮かぶところです。商材やサービスが合う会社さんは販促企画の準備を1月末から2月上旬までにスタートするのが良いと思います。また、1月下旬から続く受験シーズンがいよいよ佳境を迎えるのも3月です。最後の最後まで合格祈願関連の販促企画を続けることができますから、フェイズによって販促企画の内容を変えるのも良いかもしれません。
ひな祭り、ホワイトデー、卒業式、受験シーズンもさることながら、3月は季節の変わり目でもあり、トレンドの流れに注意が必要です。前回の「販促企画のツボ」でも書いたように、特に2019年は春が早くなる可能性があります。桜の開花は東京の開花日で比較をすると、2013年が3月16日、2018年が3月17日なのに対し、2012年が3月31日だったりというように年によって半月ほどの開きがあります。
春の装いや新生活に向けての購買や買い替え需要がどこからスタートするか、気候の状況を少し先まで予測して計画を立てていきましょう。気象庁が発表している気候予測を定期的にウォッチするのが良いと思います。
4月予定の新元号の発表が前倒しになることも
2019年の前半の大きなイベントといえば新天皇の即位です。2018年12月中旬に休日法が公布され、2019年のゴールデンウィーク(GW)は正式に10連休となりました。新天皇の即位と同時に変わるのが元号です。新元号の公表は施行1か月前の4月1日と安倍首相が表明されました。
理由としては情報システムへの影響が考えられます。企業に導入されている情報システムでは「平成31年」として情報管理が進められるため、新元号発表以降にシステムを改修しなければいけなくなります。これが新元号がスタートする1ヵ月前となると、システムの改修が間に合わずにデータが混乱する可能性があるのです。
ただ政府の中では内定次第公表と5月1日の即位に近づけて発表の両方の意見があり、改元の段どりを1月中に発表するとしています。いずれにせよ2019年は新しい元号が誕生しますので、お客様とのより深い繋がりをつくるためのきっかけにしてください。