「印刷物」と一口に言っても、その種類は多岐にわたり、いざ見積りをお願いしようと思った時に果たして何の情報を伝えれば良いのだろう?とお困りになったことがあるのではないでしょうか。
そんな中でも意外と難しいのが「複写伝票」ではないでしょうか。
今回は複写伝票の他の紙の印刷物と変わっている部分を大まかにまとめたいと思います。
ざっと上げると3項目
・用紙
・製本仕様
・減感の有無
になります。
1、用紙
まずは用紙ですが、複写伝票はNCR紙(ノーカーボン紙)という紙を使用するのが一般的です。
この紙にも他の紙と同じように厚みがありますが特徴的なのは1つの複写伝票でも一番上と下、そして間の紙はそれぞれ種類が違うことです。
見積り時はそれぞれに厚みの違いがないかが注意点になります。
また複写したときに何色で発色するのか、紙自体の色が何色かも必要な情報です。
2、製本仕様
次に製本です。複写伝票は複数枚の紙のいずれか一辺を糊で綴じて1つの伝票にしますがその伝票を更に複数部まとめて、上質紙の表紙や、ボール紙の裏表紙などをつけて平綴じし、マーブルやクロスで巻いて1冊にまとめる場合もあります。
専門用語も出て、ややわかりにくいですが、要は何枚で1組の伝票なのか、更に複数組でまとめられている場合は何組でどういう風にまとめられているかが重要になります。
3、減感の有無
最後に減感の有無ですが、減感とは複写伝票に記入をした際に部分的に2枚目以降に発色しないようにする加工のことです。この減感が施されている面積や、複数枚で1組の場合、施されているのは何枚目なのかも大切な情報です。
ざっとまとめただけで必要な情報は思った以上に多いですね。
複写伝票に限らず、「どう発注すればよいのだろうか」と困るものは多々あると思います。
そんなときは遠慮せずにご相談ください。