こんにちは。営業部のFです!
広報ツールや販促物ツールなどの作製で印刷物を担当したことがある方は、「校正」という言葉を必ず聞いたことがあると思います。
過去にはドラマなどをきっかけに「校閲」という言葉が広く知られた時期もありますが、「校正」と「校閲」、似たような言葉でも意味は異なります。
「校正」は、誤字脱字、カナや漢字の誤り、変換ミス、漢数字とアラビア数字の区別、複数の表記方法がある漢字の使い方など、表記をチェックする作業です。
一方で「校閲」は、文章の内容について、書かれていることが事実かどうかの確認や表現方法の誤り、不適切な表現がないか、内容に矛盾がないか等を確認する作業です。
今回は「校正」に焦点を当て、印刷物の校正をする際にぜひ押さえておくべきポイントをお伝えしたいと思います!
印刷物の校正で特に注意すべきポイント
印刷物の校正と言っても、すべての文字を一言一句あっているかをチェックするのは大変です。
当然、全てチェックできるのが理想ですが、ページ物の印刷物などは、優先順位をつけてチェックしていくのもひとつのポイントです。
優先順位は、万一間違いが起きたときに影響が大きいところから、注意して確認するようにします。
数値データや単位
商品の価格は間違えると特に影響が大きく、会社やお店の信用に大きく関わる部分なので、数値データはできる限りしっかり確認しましょう。
チラシを見て来店したところ、金額が違っていた!などという事態になれば大変ですよね。
位取りのカンマ(,)の位置が違っていたり、 ¥と円がダブっていたり(¥〇〇,〇〇〇円)などはよくある間違いなので、よく確認しましょう。
固有名詞
こちらも信頼性に大きく関わる部分なので、会社名、人名、商品名といった固有名詞は念入りにチェックしましょう。
日時、住所、電話番号
間違えた情報を載せていると、問い合わせができない・チラシを見て誤った場所に行ってしまう、などなど、チラシを手に取ったお客さまに大きな迷惑がかかってしまいます。
クレームになったり、会社の信用を落とすことになったりするので、要注意項目です。
タイトル、見出し
意外と見落としがちなのがタイトルや見出し。
大きなところほど誰も間違いに気づかず、そのまま進めてしまうことがあります。
しかし、判明するととても恥ずかしい部分なので、印刷前にもう一度よく読んでみることをオススメします。
効率的に印刷物の校正をするためのポイント
続いて、校正を効率的に行うためにやっていること・心がけていることを紹介します。
校正する際は、ぜひ参考にしてみてください。
静かなところで行う
正確な校正を行うために、気が散らず途中で話しかけられないような環境で行いましょう。
声をかけられて、どこまで見たかわからない!ということがないようにしたいですね。
校正紙はプリントアウトする
よく、PCの画面上で修正前のPDFと修正後のPDFを見比べてチェックする方がいますが、この方法だと原稿との視線移動が多くなり、目も疲れてミスが見つかりづらくなります。
紙に出力すれば修正箇所も書き込みやすくなり、少ない視線移動でチェックすることができます。
手間を惜しまず、紙に出力してチェックするようにしましょう。
修正指示は赤ペンを使う
修正指示をすることを「赤字を入れる」というように、修正指示は赤ペンを使いましょう。鉛筆や黒のボールペンは不適当です。
また、蛍光マーカーのような薄いものも不適当です。
やはり赤のボールペンが最適で、指示が伝わりやすくなります。
校正時に定規を活用する
校正箇所に定規を当てて見ていくことで、どこを確認しているかを見失わずにすむのでオススメです。
チェックした項目に印をつける
レ点やマーカーなどでチェックした項目に印を付けておくと、確認の抜け漏れを防げます。
基本中の基本ですが、とても大事なことです。
読み合わせチェックをする
表組や大量にある数字のチェックなどは、どなたかに数字を読み上げてもらって、それをチェックする方法だとやり易いです。見過ごしや勘違いなどを防ぐことができます。
制作者が原稿を手打入力したか確認する
支給されたテキストデータを流し込んでレイアウトした場合と、原稿をもとに制作者が一から文字を打ち込んだ場合では、誤字が発生する可能性やリスクが異なります。
事前に制作方法を確認しておくと、「この部分は手打ちをしたのだな。打ち間違いがあるかもしれないから気を付けよう」と意識して確認ができます。
校正記号を使用する
校正記号についての知識があれば、印刷会社への指示も正確にスムーズに行えます。
代表的な校正記号についてはこのヒラメキ工房でもいくつか紹介しているので、ぜひご覧ください。
以上、簡単ではありましたが、『印刷物の校正で見るべきポイント』でした。
いかがでしょうか?
印刷物はWEBと違って、一度進めてしまうともう元には戻れません。
だからこそ、効率的に・正確に校正ができるよう、心がけたいですね。
さらに、印刷物の“色校正”に関する記事もご紹介。こちらをご覧ください!